新しい物が見えてくる目を作る方法
★★★★☆
現状を見つめて、新しいことを発見する能力がこれからの時代求められていると思う。その技術を身につけたくて購入通読。
読んでみると、「ハカる」というキーワードをもとに今の時代、これからの時代で求められている現状を分析して新しい価値観を導くための手法が記載されている。「人をハカる」「作ってハカる」「新しいハカり方」を意識することで実績をあげている実例をもとに、どのような視点で事象を見つめて、目盛りを作成して、互いの関連を見つめなおすかを示してくれている。新しいハカるを見る蹴るところでは、現状注目の浴びていない部分に対して注視して新しい価値観を導き出す例として、ロングテールやインシデントなどあげてくれていて非常に納得がいった。また米国のベンチャーが強い理由として新しい市場を作ってハカるを利用しているとの指摘も面白い。何かの事象を分析したり、市場を見つめなおす必要があると時には、本書で進められている具体的な手法を意識しておけば今までと違う価値観のものが見えてくるよな気がします。
選択の繰り返しである日常でどちらに進むべきかの答えを見つける指標を本書は与えてくれている気がします。
考動に情報を活かす
★★★★★
最適な考動のためには情報を適切に利用することが重要である。どのような情報をどのように利用すれば良いのか?その方法が多くの事例と共に紹介されています。世にあふれる情報を具体的で客観的なものにするためには,ハカるための指標を設定することがポイントで,新しい指標を作ることは全く新しい情報を引き出し,世の中を変えてしまう可能性もある。今後の仕事に大いに利用できそうです。
目からウロコですよ
★★★★★
多くのビジネス本が世の中にでているが、ビジネスを進めていく上での作法や考え方=OS的解説をしている書籍はそうはないと思う。例えばマーケティングのSTPステップをどんなに理解しようが、そもそもセグメントやターゲティングの切り方やセンスがなければ、結局フレームワークは「豚に◯◯」としかならない。そんな基本的スキルで悩まれているビジネスマンの方には非常にためになる書籍だと思う。
あとはぜひ大学生や20代のビジネスマンに読んで欲しい。私の周りでも「若いうちにこの本読んでおけば・・・」と本気で悔しがっている友人は多い。
著者の人柄にも惹かれる。
アイデアに困った時、この本を開くこと良い。考えを拡げ、深める方法がある。
★★★★☆
「ハカる」をキーワードに、ビジネスでの分析の方法やアイデアの出し方を
教えてくれる良書。「ハカる」とは、「測る」「量る」「計る」など。
例えばモノをハカるだけではなくて、ヒトをハカる。
頭で考えるのではなくて、とりあえず作ってからハカる。
これまでとは異なる対象、基準、方法でハカる。
これらの方法によって世の中に無い新しいモノを生み出すことができる。
また、ハカる具体的な方法も、多数例示してくれている。
結果から原因を探るトップダウン型、
一次情報から練り上げていくボトムアップ型
数値化(差、比率、分解)する、グラフ化する
行き詰まりそうになったら、試作品を作ってからハカる
など、すぐに使えるアイデアで一杯の一冊です。
すべては「ハカる」ことからはじまる?
★★★★★
「(物理学的に言えば)ハカれないものは無いのと厳密に同じ」と最初に言いきったこの本は、タイトルどおり「ハカる」ことに特化した本。
もちろん、「ハカる」こと自体が目的ではなく、目的はハカったその結果からインサイト読み取り、そこからビジネスや日々の生活の問題解決やイノベーションをおこすこと(その方法を伝えること)にある。
本書は、前作「発想の視点力」の2章「ハカる視点」を発展させたものとのことだが、事例が多く入ること、短い章建てでテンポ良く読ませることでさらにわかりやすく読みやすくなっている。
問題解決やイノベーションを興すための、唯一無二のアプローチが「ハカる」ことどうかは分からないが、本書を読んで「ハカる」ことが、それらをもっとも簡単にあるいは確実に実行する方法であると感じられた。その意味では問題解決やイノベーションのおこし方(実行方法)についてもっともわかりやすくまた現実的に書かれた本ではないかと思われる。