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私は留学経験があるわけでも外資系企業で働いているわけでもない、単なる引きこもりです。しかし引きこもりではあるけれども、英語に関して言えば英語のニュースは全部分かるし、英文も辞書なしで読めます。英語話者とも普通に話せるし、少なくとも自分の意見を述べることくらいはできます。本書では私がこの程度のレベルに到達するまでに、どのように単語・文法・英文読解・リスニング・スピーキングを勉強したのかを全部書きました。ほとんどゼロから完全に自力で勉強したので、私のように事情があって社会から離れている人はもちろん、社会の一線で活躍している人にも役に立つと思います。

英語を学習するメリットについては、これまでいろいろなことが言われてきました。英語ができると収入が上がる。英語ができると出世できる。英語ができるとチャンスが広がる。など、これを読んでおられる方は毎日のように聞いていると思います。

しかし英語をなぜ勉強するのかというと、究極的には自由と尊厳のために勉強するんだ、と私は思います。たとえば、少しくらい英語できても役にたたない、という事がよく言われますが、しかしある程度のレベルまで英語を勉強すれば、それは絶対的な自信になります。英語ができなくて恥をかくかもしれない、というような心配からも解放されるし、今はともかく将来なにか役に立つことがあるかもしれない、という希望が持てます。それは絶対にカネでは買えないものです。

英語というのは転ばぬ先の杖みたいなところがあるので、やっておいて損はしないです。

この本で説明した英語の勉強法は、実際に私のような引きこもりでもできるものばかりです。つまり、体力も精神力も脆弱な人間でも実行できるものだという事です。もちろん、人によって知的なバックグラウンドは全く異なりますから、この本で紹介した情報の100%が役に立つとは言いません。しかし、英語に関心を持っているけれどもどう勉強を始めたらいいのか分からない方には、本書の情報のいくつかは絶対に役に立つはずです。

目次：
なぜ日本人は英語がわからないのか
単語は孤立して存在しない
英語は新聞・雑誌から覚えよう
単語の難易度
どのように単語を覚えるか
必要な単語の数
しらない単語はどうするか
必要な単語を覚えるのにかかる時間
単語を覚えるのが難しいというのは思い込みにすぎない
おすすめの英文メディア
ほかの英文メディア
文法無視という無駄の極地
必要な文法事項はどれくらいあるか
文法の勉強など数日あればすむ
文法を勉強しても問題はなにもない
まずは簡単な文法書に目を通そう
文法を勉強する順序
もうすこし詳しい文法書
文法はいろいろなリソースで調べよう
まずは英文解釈の参考書を読もう
おすすめの参考書
始めのうちは英文解釈は数学と思え
コンテンツのクオリティーと英語の難易度との間にはなんの関係もない
電子書籍
避けるべき本
歴史の本
小説
自己啓発本
大学の教科書
英語学習の4つの基本
リスニングにかかる時間
映画で英語を勉強することの問題点
国際放送は簡単に視聴できる
テレビは人を集中させる
選択の手間と語学の学習効率
単語とリスニングは分けてやれ
話す力と聞く力
発音のコツ
英会話は一人で練習できる
英文校正ソフト
シソーラス