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カラー図解 楽器から見る吹奏楽の世界

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 河出書房新社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:佐伯茂樹/著 出版社名:河出書房新社 発行年月:2009年10月 関連キーワード:ガツキ カラ ミル スイソウガク ノ セカイ カラ- ズカイ がつき から みる すいそうがく の せかい から- ずかい、 カワデ シヨボウ シンシヤ カワデシヨボウシンシヤ 0961 かわで しよぼう しんしや かわでしよぼうしんしや 0961、 カワデ シヨボウ シンシヤ カワデシヨボウシンシヤ 0961 かわで しよぼう しんしや かわでしよぼうしんしや 0961 吹奏楽を分かりやすく大解剖。本当にトランペットとコルネットの違いを知っていますか?世界初!楽器を通して、吹奏楽の魅力や歴史に迫る初めての本。ブラスバンドやマーチングバンドの特徴も詳しく解説。 序章 吹奏楽のキホン(吹奏楽団で使われている楽器木管楽器の種類と発音原理 ほか)第1章 吹奏楽で使う楽器(フルートピッコロ ほか)第2章 吹奏楽の歴史(吹奏楽のルーツハルモニーム
一人の著者が書く重要性 ★★★★★
 各国、各年代の吹奏楽の楽器や、吹奏楽の古典レパートリーの編成を画像で見ることが出来る。いわゆるウィンドバンドだけではなく、ブリティッシュスタイルのブラスバンドやマーチングバンドの楽器についての項もある。中でも、画期的なのは、「吹奏楽の歴史」の章で、トルコのメフテルから、モーツァルト・メンデルスゾーン時代のハルモニームジークにまでさかのぼり、これまでバラバラに説明されることの多かった「楽曲」と「楽器」の両面から取り上げられている。ベルリオーズ、シュミット、ホルストの編成が、視覚的に迫ってくるのは、非常に興味深い。

 現在、吹奏楽本や楽器の図鑑が次々と出ていて、制作者も色々面白おかしく工夫をしているのだが、どうも「正確さ」に欠けていることが気になる。その原因一つが、各楽器に実質上の著者(アドヴァイザー)がいて、見解がバラバラになっている、ということがあるのではないかと思う。あるページでは「これは○○が発明」とあるのに、別のページでは「××が発明」などと、臆面もなく書いてあったりする。これでは、何が正しいのか、読んでいる方はわからない。色々な見解があることを否定はしないが、一つの書物で見解がバラバラで、しかもそのことに著者が全く触れないのは、著者としての責任を放棄している(又は、そこに気がつかない程度の知能の持ち主が記している)、と思わざるを得なくなる。

 佐伯氏のこの書の場合、確かに各楽器の奏者や研究者の意見を仰いだ部分もあるだろうが、それらを鵜呑みにして掲載するのではなく、それらを自身で噛み砕き、自身の研究に折り込み、そこから導き出された見解を、自分の言葉(考え)で記しているように思う。従って、書物(研究)として、その主張は首尾一貫しているように読めるのだ。そのような意味で、一人の著者が全ての吹奏楽器について記す研究書というのは、我が国では殆ど例がなく、大変貴重であると思う。

 今後、ここに掲載されていない国の吹奏楽器(現在も普通に使われているもの全て)について、より詳しく調べられる書を出されることを、氏に期待したい。