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アルハンブラ物語〈上〉 (岩波文庫)

価格: ¥924
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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魔法のじゅうたんに乗って ★★★★★
1829年外交官としてアンダルシア地方へ赴任したアーヴィング。
セビリア→グラナダまでの旅の後、アルハンブラ宮殿に滞在した彼は
旅の様子、当時の人々の生活、そして伝わる数々の伝説を一冊の本にまとめた。
それが「アルハンブラ物語」である。
荒廃しきった宮殿のなか、当初夜盗や野生の動物におびえながらも
だんだんその魅力にはまっていく作者の筆は滑らかである。
といっても素晴らしいのはこの物語の日本語訳。
本当に美しい訳文で、原作の魅力をあますとこなく伝えている。

セビリアからの旅の様子も非常に興味深く、そして彼を取り巻く人々
の息吹が聞こえてくる。

そしてグラナダのイスラム(ムーア)王国の勇者たち。彼らとスペインの戦い、イスラムの荒廃、
イスラムに伝わる伝説の数々は魔法のじゅうたんで夢の世界にいざなってくれる。

とにかく名著!
これを読まなくしてアルハンブラは語れない ★★★★★
はるか昔、初めてアルハンブラを訪れた時に、宮殿のすぐそばのショップでこの本に初めて出会いました。それ以来アルハンブラを訪れる前には必ずもう一度、読み直し、その幻想にひたりながら宮殿内を歩きます。本は、ムーア人の不思議な魔法に包まれているかのように読む人を夢中にさせ、魅了します。アルハンブラを訪れる人には是非読んで頂きたいおすすめの物語です。
ふしぎな旅をどうぞ ★★★★☆
作者の旅行記の間に、
旅先で聞いた昔話が挿まれている、という構成で、
エッセイ、昔話集としては勿論ですが、
訳注や解説を頼りに、当時の民族や宗教の複雑なせめぎ合いについて、
読み込むこともできます。
文庫版の古典文学では珍しい、豊富で美しい挿絵も、
イメージを広げるのに力を貸してくれるでしょう。
「古典は堅苦しくて苦手‥‥」

という人にも、きっと楽しめる本です。

ア-ヴィングの最高傑作の一つ ★★★★★
ア-ヴィングの浪漫的な筆がさえている。著者がスペイン人のサンチョ
というあだ名の従者を従えて旅する話やアルハンブラ宮殿の描写など
読んでいてその美しい光景が目に浮かぶようである。あちこちに挿入
されている挿絵がさらに読者を夢幻の世界へと誘うであろう。

最後の挿話として「アラブの占星術師の伝説」があるがこれがまた

よくできた伝承である。

オリエントへの憧憬 ★★★★★
 1829年春、作者がスペインのアルハンブラに数ヶ月滞在した体験をもとに、アルハンブラでの日々やそこで人々から聞いた話などを、スペインのレコンキスタ(再征服)の歴史を絡めながら綴った随筆調の作品。

 イベリア半島は或る期間、モーロ人主体のイスラム軍に占領され、「アル・アンダルス」と呼ばれていた。アルハンブラも彼らが築いた宮殿である。が、度重なる北方からのキリスト教軍の侵攻(レコンキスタ)により、彼らはアル・アンダルスを失う。

 「スペイン」の歴史の前に「アル・アンダルス」の歴史があった、ということは私にとって驚きであった。そして、そのアル・アンダルスの世界が、アーヴィングの筆によって蘇り、私達に、そのきらびやかでオリエンタルな世界を見せる。読後感爽やか!な作品である。