モーターホームがやってきた

中古モーターホームが家族の絆を紡ぐユーモアに溢れたお話である

自営業、へそ曲がり夫婦の主人公は、子供五人と母を抱える大家族である。　ある日のこと、彼が、ふと気づいたのは、家族がバラバラであるという現実だった。　そんな時、彼のところに舞い込んできた調査依頼が、欧米モーターホーム事情だったのだ。
　そこには、家族全員で、家の機能を維持したモーターホームを駆使し、数週間をかけて大陸横断の旅に出る姿が浮かび上がったのだった。そう、そこには移動型別荘の姿があったのだ。普段の生活基盤を離れた未知の土地での生活は、家族間の助け合い、協力が不可欠であることを知る。みんなで情報を共有することによってのみ成立する生活の姿が、そこにはあったのだ。　主人公は、当面する我が家の課題を解決する術は、まさに、これだと思い込むことから突進しはじめるのだった。　　　　まずは、予算に合う車探し、そして、ようやく見つけた中古車の引き取り、長旅に出る予行演習を通じ、知らなかった困難を一つ一つ克服する内に、いつの間にか、家族は協力の必要性と分担を自然と理解し、いつしか団結心を持った、強い絆で結ばれた家族へと成長していく。その集大成が四国一周の旅であった・・・。モーターホーム弥次喜多道中のユーモアあふれる家族の会話をお楽しみください。　
作品一部ご紹介　　http://p.tl/RD3J