furofura
★★★★★
「あなたがいたから」のボナー兄弟のお話です。亡くなった夫のため、周囲の人から後ろ指を指され、どん底のヒロインと、妻子をなくして生きがいを失っているヒーロー。住むところも働くところもないヒロインは子どものために必死で、涙ぐましいです。また、この息子がたいへん健気です。ヒーローの弟の鈍感(笑)な恋物語もあり、読み応えのある1冊です。
エタニティリング ロマンス館
★★★★☆
この作品も作家買いしました。不思議な魅力がある作家です。物足りない面があっても褒めるべき山があり、何時も★5にならないのに、何故か読みたくなる作家です。今回はヒロインの芯が際立って強いタイプ。金銭的逆境に打ち向かう様は、脱帽ものです。自分の生活を恥じる気持ちになるほど逞しい母親の愛が見えます。最初から目が離せない感じです。ヒロインは、ちょっと金の亡者的な感が強いので、やや好み外でしたが、最後に印象は変り、やっぱり、個性的で魅力があります。ヒーローも妻と息子を亡くす過去の出来事によって苦しめられています。その状況の中で、ヒロインの息子を間に挟みつつ、じっくり2人の関係が育っていきます。ヒーローは、自分の兄弟が、ヒロインを苦境に陥れたと知ったときの反応が、ヒーローの持ち味を出していました。ヒロインの不可思議な能力のエピソードもあり、いろんな意味で、記憶に残ります。何はともあれ、ご自分で、作品の出来を確認してみてください。
まいっぷ書房
★★★☆☆
【感想】周りから与えられる痛みに息子を守る為健気にがんばっている姿がこれでもかっ!って程書かれていて、主人公に感情移入する私としては、イライラしっぱなし。でもこの女性の撃たれ続けても卑屈にならない所は賞賛に値しました。息子の存在があった為?子供のいない私には分からない何かがあるのでしょうか・・・?ただ今回も例に漏れず登場人物の女性は「素晴しい女性」か「独断と偏見で生きてる女」のどちらかしか登場せず。現実もこんな風にどちらかだったら、分かりやすいのに。結論的には最後は全てが丸く治まってハッピーエンド。私的にちょっと展開通りで拍子抜けした観が少々。