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からだは嘘をつかない―うつ・不安・失感情、“からだ”からのアプローチ

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 春秋社
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バイオエナジェティックスを知る1冊目には向かない… ★★★☆☆
セラピー系の書には実際の技法を説明した具体的なものと、その効果を科学的に考察した理論的なものの2種があると思います。
(もちろん理想はどちらも優れている事ですが)
この書の内容は、セラピーの技法(動作)について詳しく説明していないので具体的ではない。
かといって理論的な内容かと言うと、セラピーが症状に対してどの様に効果があるのか?その根拠について十分な説明が無く、症状とその後の経過を淡々と述べているだけだった。
これは多分、バイオエナジェティクスの効果を信じるに値する、と現時点で考えている人には丁度良いのだろう。
私の様にバイオエナジェティクスを理解し、自分に役に立つか見極めようとしている人には不向きなのだと思います。
バイオエナジェティクス入門書 ★★★★★
こころとからだという一番人間にとって根源的であるものをきちんと正面からとらえて、独自のボディサイコセラピーを実践し続けてきたローエンの考えがよくわかり、翻訳もこなれているためバイオエナジェティクスについて初読のかたにも薦められる本である。師のウィルヘルム・ライヒが無実の罪で悲劇的な獄死をとげたことに対する反省からか、これまでローエンの翻訳された著作の中で直接的な現代社会に対する思想的批判は聞かれなかったが、この本でのホラーに関する考察では病んだ現代社会への本質的な批判を聞くことができる。書かれた時期は40年近く前であるが、その言葉はまったく古びずかえって妥当性を増しているように感じる。一般的に精神医学や心理療法は擬似科学性を自己の拠り所にしていることにもよるが、明確な思想を語ることを自己に禁じている。だがそんな自己禁欲をしている間に自分が治療技法として無力化し、人を助けられなくなっていることに無感覚なのではないか。ローエンの勇気有る姿勢は日本の精神医学の現状にたいする声無き批判にもなっていると感じた。一点残念なのは本書が全訳ではなく抄訳になっていることであり、ローエンの著作の紹介が少ない現状でこそ全訳がのぞましかった。
じわじわと効いてくるでしょう。 ★★★★★
わかりやすい「身体系」の本とはよくもわるくも同列には並べられないかもしれない。
でも、だからこそ、この本を自分の力で本当に噛み砕いた読者は、かんたんにはなくならない、みずからを癒す知恵を得るのではないでしょうか。いわゆる勝間和代さんの言う「2000円以上の本」、じわじわと効くでしょう。

わたしは実際、この本を読んで、その深い人間理解に、何度もため息をついた。
ふつうのひとにはよくわからない記述かもしれなくても、いわゆる絶望を実感をもって知るものには、悲しみと光を同時に感じさせる染み入るような言葉であったりする。
気持ちが悪いと言われても、暗すぎると言われても、人間にはそういう次元があると知る人には。
身体なくして”人間”は存在し得ない ★★★★★
日本ではバイオエナジェティックの本が少なく、素晴らしい技法であるのに情報
が乏しいのが残念だったのですが、やっと新たに、このような価値ある一冊が発
刊されて大変嬉しく思っています。

ローウェンの臨床家としての経験、確信、そして信念がこめられている言葉
は、読者の心に深い感銘をもたらします。
特に衝撃的だったのは”ホラー”に関するローエンの考察で、私達の世界観、価
値観を根底からゆるがすものでした。一読で今までの世界観が変わり、読後、
戦慄(ホラー)を覚えるほどでした。ローエンの”時代”を見る目の鋭さに驚かされました。

体なくして心だけで存在している人間はいないし、心無くして体のみの存在も人
間ではありません。心と体は、脳、神経をはじめとする身体器官と連動して働く
ことは周知の事実です。
そのようなシステムとネットワークで構成された複雑な有機体である人間に対
し、身体からのアプローチなくして、一体何ができるというのか?
心理療法には様々な流派がありますが、言葉で心の表面をなでるだけで、何でも
解決するだろうと軽くみる傾向が普及しており、そのため多くの限界にぶち当
たったり、行き詰りになるケースも少なくありません。

バイオエナジェティックスは、その不可能を突破する可能性を持っています。
より根本的なところから問題を解決しようと試みる優れたボディーワーク&心理療法です。