生活必需品としての結婚から、嗜好品としての結婚へ!
★★★☆☆
本書は社会学者の山田氏とジャーナリストの白河氏の共著である。
かつての生活必需品としての結婚から、嗜好品としての結婚へ移りつつある現在の結婚事情を様々なデータや取材から明らかに
しようという内容である。
山田氏はデータなどをもとに明快な分析をしており、非常にわかりやすい解説をしている。
但し本書の半分も執筆ていないので、より詳し知りたいのであれば、同氏の著した「少子化社会日本」を呼んだ方がよいと思われる。
白河氏は取材や自分の周囲で起きた出来事を事例に書いているのだが、世の中の紺活事情の紹介という印象で、雑誌に書いてありそうな
内容である。正直、この内容を買うためにお金を出すのは惜しい、
これから婚活しようという方が読むには良いかもしれないが、読み物として買おうという方には、オススメしない。
獲物を狙う女、踏み切れない男
★★★★☆
某テレビ番組の孤独死というテーマが強烈だったので以前買って放置だった本書を引っ張り出して読む。
婚活という言葉がおもしろい。就活とならび男性は仕事と結婚が人生の二大イベントなのだからという指摘。
「女性たちよ、狩りに出でよ」には思わず吹きだしてしまうw
わずか300年もたたぬ前の江戸時代などでは身分制度からなかば強制的に籍を入れさせられていたわけだし、
職業についても家業を継ぐのほぼ一択だったわけですから、
なんだかんだといってもこの手の問題はこの時代ならではの贅沢な悩みなのかもしれません。
夜の一人寝が寂しくなくなったからね
★★★★☆
二人の著者の話がいいのとか、間違ってるのとか、どうだ
とか、こうだとかは、まぁいいことにして、
男にしても女にしても、夜中にパソコンやテレビ・ビデオ
で大脳を活動させて、一人寝を寂しいと思わない人が増え
ているみたい。
大人の身体になったら、二人で寝る方が寂しくなくて、
普通で、自然で、生産的でいいと思いませんか。
生態系破壊は、人の活動が地球の包容力を壊して起きたが、
人類絶滅は、大脳の活動が本能の抱擁力を壊して起きるの
ではと思えてきました。
夜の消灯・消電で本能を磨きましょう!
結婚しにくい時代だっていう認識は深まりました。
★★★☆☆
巷で話題の婚活・・・
そもそもその言葉の定義がイマイチあいまいだったので、半年前くらいに読んでみました。
表紙がピンクのキラキラで、新書の割になんか可愛いです(笑)
私は適齢期まっただなか(過ぎてる?)、29歳独身女性です。
彼はいますが、今すぐ結婚!とは思ってません。
結婚はしたいけど。
なにせ昨年・今年と友人の結婚式ラッシュです。
同年代女性で集まると、自然と結婚の話題になりますし。
それも、若い頃のような結婚話ではなく、リアルな結婚話です。
特に女性は出産にタイムリミットがありますから、焦るとこがある。
それは事実。
そんな私の感想としては、「いかに結婚できない時代なのかということを、改めて認識した」という本でした。
こういう時代だからこうしよう!みたいな前向きな方策については、あまり参考になりませんでした。
色々な統計がでていて、ふんふんと頷けるところもあります。
面白かったです。
白河さんのような論調のものは、最近女性誌などでもよくみますが、女性からみるとある程度は納得できるところもあるんです。正直な話。
でも本当に男性に「だけ」問題があるという訳じゃないとも思っています。
白河さんの言ってることは、負け犬理論と似てますよね。
要するに弱い男性がいけない、だから女が強くなった、仕事ができるいい女は敬遠される・・・つまり男性だけが悪い!って言いたいように聞こえる。
でも、そう思ってる人こそ「結婚できない女」なんではないでしょうか?
最近とみにそう思います。
私が前に働いていた職場は、ジャンル的にどうしても多忙なのもあり、大半はアラサー〜アラフォーの独身女性でした。(未婚orバツイチ)
みなさん相当稼いでましたし、忙しくてもいつも綺麗にしていました。
だけど、すごーくギスギスした怖い空気を放っていて・・・男性に対する要求も非常に高く、プライドはエベレストのよう。
自分の年収以下の男性は結婚しても結果的に離婚になるって言ってましたし。
本人は仕事中だけのつもりかもしれないけど、そういうのって普段も出ますよね。
男性を見下している感が・・・。
私が男でも結婚したいとは思えないなと感じました。
友人も「私の友達は綺麗で仕事もしっかりしていい子が多いけど、結婚したいのにできないっていう子は、本当に結婚したいと思ってないか、ワガママだからだと思う。」と言ってました。自分が色々努力してる分、自己評価が知らずと高くなって、相手に要求するものも多いのでしょう。
それでも、そうさせたのは弱い男でしょ!と思ってる方には、佐藤留美著「結婚難民」も併せて読んでいただきたいです。
女性の問題を書いてる本はないかな〜と思って探した本です。
男性に甘すぎと感じるところもありますが、女性にも結婚できない理由があるんだって、参考にはなると思います。
今、婚活疲れで嫌気がさしている人も多いと聞きます。
お見合いじゃ嫌で、恋愛して結婚したい。
でも相手の条件には妥協できない・・・という矛盾がある訳ですから、どうしても難しいですよね(笑)
気持ちはよ〜くわかるけど。
この本、婚活世代だけじゃなくて、団塊世代のうちの父親とかに読んで欲しいと思いました。
給料右肩上がりできたような時代の人って、今の若者の状況や人生観を分かってる(分かろうとしてる)のかと思うからです。
会社が倒産はしないまでも、入社時よりも給料が下がってるという同級生も多いし、今の会社で普通にやってれば自動的に給料上る生活とは違うんです(とか言ったら、団塊世代やバブル世代に怒られそうだけど)。
バブル以降入社組との社内給料格差だって、経理でもやってなきゃ実感として持ってる親世代って少ないように思います。
結婚しない若者は無責任って、簡単に言えなくなるんじゃないかなぁ。
ただ、個人的にはニートって要するに無職ですよね。フリーターはともかく、無計画の上の無職は理解できないなーと思っていしまいますが、非正規雇用の増加、収入の低下が結婚と結びついてるのはよく分かります。
一度は読むべきです.
★★★★☆
本書は,読みやすいです.買わなくても,本屋で立ち読みするくらいの価値はあるとおもいます.
多くの皆さんが指摘しているように,白河さんのパートの部分は,理論だってない部分が,それなりにあります.
しかし,結婚自体,理屈でするものでもありません.少なくとも私はそう思っています.だから,ある程度,婚活世代の男女の取材結果を白河さんの主観で書いても,何も悪くないと思います.私は,彼女の指摘は,わりと当たっていると思います.彼女の主張は,女性の視点が多いといいますが,女性なんだから仕方ないじゃないですか.私は,この本は,女性の主張を勉強するために,婚活男性こそ読むべきだとおもいます.
それにしても,婚活というワードの発明はすごいですね.本当に見事です.
メディアや多くの人が,ここまで婚活という言葉に刺激を受け,婚活をしたり,また一部の人は婚活を批判したりと.
それだけ,結婚について日本の多くの人が,未婚既婚非婚に関わらず,非常に関心がある,っていうことなんですね.