実践的かつ効果的
★★★★★
2009年10月の国際会議で、質問者の質問内容が聞き取れず、リスニング強化の必要性を痛感して本書を購入しました。
本書は2つの要素があります。
第1は英語発音におけるリエゾン(音がつながること)、エリージョン(音の脱落)、アシミレーション(音の同化)です。
これに関しては著者の「ハイディの法則77」に詳しく解説されていますが、本書はその実践編と言うべきものです。ただし、
必ずしも「ハイディの法則77」を先に読まなくても、著者の解説で分かります。(私は後で「ハイディの法則77」を読みました。)
第2はナチュラススピードの1.5倍で聴いて、そのあとナチュラルスピードで聴くということによってリスニング力を強化する訓練です。CDを聴いて訓練すると、確かに英語の音をリアルタイムに把握する力をつけることが出来ました。
もともとCNNニュースはある程度理解できたのですが、BBCニュースも大丈夫になり、さらにディスカバリーチャネルなどのドキュメンタリーもののアナウンサーの発音も良くわかるようになりました。しかし単語力が不足しているので、文章の要となる言葉の意味が分からないとお手上げになります。そこで、電子辞書を手元において、単語の意味を把握するようにしました。英語のドラマを字幕なしで聴く場合は第1のリエゾン等の知識が役に立ちました。しかしCS放送のFOXチャネル等の英語ドラマの会話はスピードが速く、何とか音は把握できるのですが、リアルタイムで意味を追っかけるのはなかなか厳しかったです。
さて、2010年3月の国際会議に臨んだのですが、2009年10月のときに比べて遥かに英語の発音を追いやすくなりました。しかし、リアルタイムに音から意味を把握する点と、相変わらずオーストラリアなまりやインドなまりの英語になれずに苦労しました。しかし、英語の質問について、質問者の英語の音の流れの中から単語を二、三把握できたので、それから質問の内容を想像して解答することが出来、不十分ながら格好はつきました。
今後は本書によって英語の音をリアルタイムに把握する能力を落とさないようにするとともに、英語番組を見ながら単語力を増やし、やさしい英語の文章を大量に読むことによって英文から意味を瞬時に把握できるようし、さらに英語のドラマなどで多様な英語発音に慣れるようにしたいと思います。いずれにせよ、本書は私のリスニング能力を向上させるのに大変役に立ったことは事実です。
非常によい
★★★★★
ハイディさんが言うように、リエゾンなど、音の変化を学ぶべきだと思います。
また、教科書でもナチュラルな音を使うべきだと思う。
英検準1級をもってても、アメリカのTVドラマが分からないと意味がない。
ハイディさんの著書で練習していると、だいぶ分かるセリフが増えてきました。
日本の英語教育の過ちは、音の変化を教えていないことだと実感します。
コンテンツ自体は初級の上くらい。重複を除くと量も並み。結局、普通のビジネス英会話の本。速効は期待せず、地道に勉強しましょう
★★★☆☆
近年ちょっと流行している速聴の教材を一度試してみたかったので、五つ星のレビューがたくさんついている本書を選んで購入してやってみた。確かに速い方を何回か聞いてからナチュラルスピードの方を聞くと、そうでない場合に比べて多少ゆっくり聞こえやすいという効果があることは感じた。ただ、シャドーイング練習には向いていない。速さのせいではなく、単に人工的に全てを1.5倍にした時の不自然さのせいだ。自然な早口とはやはり違うものだな、とやってみて実感した。
本書はコンパクトなサイズなのにCDが4枚も付いている。最初はちょっと驚いた。しかし、内容は、1.5倍速、ナチュラルスピード、著者による日本語での発音解説、会話例についてはその会話練習用の繰り返し、という構成。要はいろいろな繰り返しと解説が入っているのでCDの枚数もその分多くなっているのである。したがって、重複を除いた実際の英語のコンテンツ部分の素の量はそんなに多くはなく、並みの市販の教材と大差ない。
CDには多少問題がある。まず、各会話例の間を区切る音楽がうるさい。繰り返し聞いて勉強する教材でこういうド派手な音を入れるは本当に止めて欲しいと思う。何度も同じ会話例を聞こうとすると、英語よりもこの刺激的な音楽の方が耳に残り、ちょっと頭が痛くなる。これはあくまで英会話の教材である。せめて、もう少し穏やかな音にできないものか。また、どの会話例も、最初の音楽→セクション番号の読み上げ→日本語でのタイトル読み上げ→英語でのタイトルの読み上げで、実際の会話例が始まるまでに結局合計15秒くらい消費している。これも、まじめに繰り返し聞こうとする学習者にとっては障害になる。
一方、日本人ならではの立場でいろいろ研究した跡がうかがえる著者の発音の説明は、多少大袈裟ではあるが、わかりやすくてなかなか良いと思う。
上記の点を除けば、英語コンテンツの中身自体は普通のビジネス英語の本。難易度もそう高くない。魔法を期待せず、初級の上くらいのレベルの普通のビジネス英会話教材として地道にやれば、それなりに役立つと思われる。
尚、改めて確認して気づいたが、本書の古い五つ星レビューには、なぜか本書のレビューしか書いていないレビューアのものが多く含まれている。今後購入を検討される方は、そのような点もご自身で確認されてから買った方が良いと思われる。
ハイディさんの解説のポイントがズレてる
★★☆☆☆
限られた解説時間内で、ありえないカタカナ英語の批判など無駄が多く、肝心の本文で聞き取れなかったところの解説がほんのちょっとか、あるいはまるっきりなかったり。
たしかに、Rに化けるリエゾンなどには慣れる事が出来ましたが、それだけというのは厳しい。
単なる生の英語なら、今はネットでいくらでも手に入るんですから、解説をもっと充実して欲しいと思いました。
やっぱりいいですね、いつ聞いても!!
★★★★★
渡米/留学して5年。現在、現地法人の社員として働いています。
9割以上が日本からの駐在員の会社のものですから何とか彼らのJapanese English
を矯正したいと思って、思い出したのが矢野氏の本です。大学時代に使っていた「ハイディの法則」同様、この本も裏切りなし!!多くのReviewを拝読する限り、『ハイディ矢野の速聴・速効スピードリスニング!!』っていうぐらいだから、これを聞き流せば速聴ができると多分、誤解している方も多いのではないかと想像します。1.5倍速を聞き流すのも確かに効果的かもしれませんが、英会話/会話は全てリズムです。よってCDで流れるスローな部分、早い部分、そして舌、口の開け方を何度も、何度も、意識して練習すると驚くことに聞くことも、話すこともできると思います。「な〜に言ってるの、この人!!」と思うかもしれませんが、僕は矢野氏の本で大学時代、発音が上達しました。無論、時々、東北なまりが出る事もありますが所詮、それは私たちが第二言語を使っている者と割切ってもいいかもしれませんね。何度も練習しているうちに楽しくなりますよ!!それにこの価格は破格です。矢野氏はどうやって生計立てているんだろう?そんなことはいいニして皆さん、Good Luck!!