録音もなかなかでウィーンフィルらしい演奏が味わえます
★★★★☆
80年代のライブデジタル録音のようですが、なかなか良いです。
私はモーツアルトの交響曲でも特に29番がお気に入りですが、この演奏と録音が1000円ならお買い得。演奏自体はケルテス+ウィーンフィルが若々しく生き生きしており「モーツアルト自身の演奏もきっと」と思わすところが群を抜いているものの、アナログLPに比べCDの音は例によって相当悪化しているのがマイナス。
その点このCDは元々デジタル録音で、ホール感や温かみをデジタル録音特有の平均的解像度をうまく使って表現されて、アナログ録音→CD変換版の多くがショボイこと考えると、初期デジタル録音ながら全然良いです。
肝心の演奏ですが、素直で誰にでも違和感の少ない中庸の演奏と思います。その手の演奏にありがちな老人っぽい元気のない演奏ではなく、モーツアルトに大切な生き生きした感じもちゃんとあると思います。
ベルリンやイギリスの演奏のような泥臭さ・地味さではなく(この味も悪くないですが)、やはりモーツアルトはウィーンの洗練された皇帝文化の香りがちゃんとするこういう演奏ですよね。やっぱりモーツアルトはこうで無ければ、という部分があるCDだと思います。同じウィーンフィルでも歳をとったベームのよりだいぶ良いと思います。
星4つですが、それはケルテスの演奏が5ならやはり同じ点数という訳に行かないので。まあまあ、という意味ではないです。
今まで意地張って聴かなかったのが凄い口惜しい… 最高に心地好いモーツァルトですね。
★★★★★
何だか七十年代にカール・ベーム&ウィーンフィルの熱烈なファン(信者(笑))だったので、バーンスタインが振ったウィーンフィルなんて絶対聴くもんか!だったのですが… 最近またクラシックを買うようになって、ついつい魔がさしてバーンスタインのブラームス交響曲全集を買ってしまい… 余りの素晴らしさに、今度はモーツァルト録音集に手を出してしまいました。
何だかバーンスタインのモーツァルトを聴くとベームのベルリン盤は堅苦しく優美さに欠け、晩年のウィーン盤は間延びした演奏に聞こえる、悔しいけどね。いやぁまあーベルリン時代の全集買おうかと悩んでたけど吹っ切れた… 買いません(笑)
凄い肩の力の抜けた自然で優しい弦楽器の美しい響きですね… これ聴くとカラヤン盤が如何に不自然で人工的な音かよく解るなあ。
ブラームスでも何度か感じましたが、第一バイオリンの一番前(つまりはコンマスのヘッツェルかな?)だけ少しマイクに近い… これがアンサンブルを絶妙に縁取っていて、ゆったりしたテンポにも関わらず緩んだ感じを一切感じさせないんだよね。二十五番の第一楽章の出だしなどは軽い演奏なんだけれどもキリッと引き締まった印象を与えるのに成功してます。緩徐楽章の水彩画の様な上品なカラフルさも素晴らしい。買って良かったです。
おすすめです
★★★★☆
バーンスタイン指揮のCDを探して見つけた一枚です。
他の方もおっしゃているように、落ち着いてモーツァルトの曲を楽しむことができます。
バーンスタイン指揮で、ウィーンフィル。
それで、この値段は、買い!ではないでしょうか。
文章を書くときのBGMとしても使用しています。
バーンスタインの知る人ぞ知る名盤!
★★★★★
稀代の指揮者レナード・バーンスタインの名盤というと、おそらく、誰もがまっさきに思い浮かべるのはマーラーの交響曲の熱演だろう。たしかにあれは圧倒的なできばえなのだけど、このモーツァルトの交響曲集もまた、それに劣らぬ歴史的名演ではないかと私は考えている。
いやあ、K.183、K.201、K.385の全3曲、どれも聴きごたえがたっぷり。スケールが大きく、ゆったりとしていて、すこぶる濃密。楽曲の構成の隅々まで考え抜かれていて、しかも繊細巧緻。さすがバーンスタインだけのことはあるなあ。
名門ウィーン・フィルの豊麗な響きと一糸みだれぬドライヴ感にも感歎を禁じえない。くりかえし聴くに耐える名盤というべきだろう。
これが1980年代のライヴ録音とは、もう脱帽するほかないですね。拍手やノイズはすべて除去されていて音質も良好。こういう演奏をコンサートホールで生で聴けた人は、ほんとうに幸せだとおもう。うらやましいかぎり。
おすすめの廉価盤。
ひしゃげた装飾音
★★★★★
聴く人を選ぶ音楽って
反牛乳的だよな
捏造した者ではない、捏造した音でもない、捏造した旋律もない時
それを聴く人間は、はたして匿名の功績を残せるのか?