意外としっかりした内容の本
★★★★☆
社会学博士課程を修了した、心理学者が書く説得、立ち回りの本
元々は「どんな相手も説得できる悪魔の心理術」と
「どんな人でも勝ち残れる悪魔の立ち回り術」の2冊が
1冊になった本です。
1部のテーマは説得を扱っており、説得の原理と各種テクニックを
扱っている。
2部は人間関係を扱った立ち回りをテーマにしている。
善人に「見える」こと、好かれる人を「演じる」ことにより
人間関係を良好にすることができるとしている。
人間関係を良好にするには「組織の力学」を知り、組織の中で
うまく「立ち回り」をすることを説いている。
表紙もケバケバしく、タイトルにも「心理操作」とついているので
酷い本かと思って読んでいましたが、意外と体系立てて説明を
行っておりそれなりにしっかりした内容です。
特に1部の説得編は、「説得工学」という構成を明確にして
方法論として成り立つようなわかりやすい内容です。
また、参考文献も海外ジャーナルを元にしているので
信憑性もありそうです。
見た目とタイトルはどぎついものの、内容は意外としっかり
わかりやすいし、値段も安いので良い本だなと思います。