嵐のムチャ弾きイントロが無い...
★★★☆☆
SHM-CDの効力については
ワタクシのチープな機材では違いがわからないです
インロックはオリジナル音源自体が
マシンヘッドほど音の分離が良くないので
リマスター以外
あまり意味が無いのかも知れません
そもそも、このアルバム
スピードキングのイントロのあるなしで
全く意味が違ってきます
仮に音質に差があったとしても
UK(EUR)盤
あるいはアニバーサリーEditionのほうが魅力的です
ジャケットの紙質/インナーバッグ再現以外でのセールスポイントは
ジョン・ロードのコメント対訳でしょうか?
メーカーさんは
小賢しい商売で
フォロワーを減らさないで欲しいと思います
名盤中の名盤 ロック・ファンなら必ず聴け!
★★★★★
説明に入るまえに読んでくださる方に伝えたい。曲の感じや演奏の感じ等の説明を記載しているが、その部分に対してはあくまでも私個人が感じた事でり、聴く人によって個人差があるため、私の記載した曲の感じや演奏の感じ等の説明はあくまでも参考としてとらえてほしい。
スタジオ・アルバム1〜3枚目のディープ・パープルは幻想的で聴きやすいプログレ風な音楽であり、バンド・リーダー及びキーボード担当であるジョン・ロードのクラシカル的な要素が強く出ていた。いうなればジョンのソロ・アルバムとも言うべきか。初期のイエスと共通する部分があり、大変ロマンティツクな感じもあった。また、リッチー・ブラックモアのギター・プレイと音は全体的にバンドとかみ合わない雰囲気があり、協調性がないように見受けられる。すなわち、最初からハード・ロックをやりたくてウズウズしていたのではなかろうか。
気持ちをとうとう爆発させたのか、リッチー・ブラックモアがハードなロックをやりたいという意志をジョン・ロードに強く訴えた。その方向に進むためにはリッチーから見て力量不足と思われるヴォーカル担当のロッド・エヴァンスとベース担当のニッキー・シェンパーをクビにして新しいメンバーを入れようということも強く説得してきた。ジョンは十分考えた結果、リッチーの意見を取り上げる事とし、ジョンは言いたくなかったけどリーダーという立場上仕方なくクビを言い渡したということだ。それで最もふさわしいと思われるヴォーカルのイアン・ギランとベース・ギターのロジャー・グローバーを加入させた。
当アルバムはリッチー・プラックモアが追求した大迫力で激しいハード・ロックを実現させたものだ。また、ディープ・パープルが今までやってきた事を一転させて激しいハード・ロック・バンドという道へ音楽性の方向転換した第2期ディープ・パープルのスタジオ・アルバム第1作目でもある。
このアルバムで聴かれるサウンドは第1期ディープ・パープルの頃とはまったく全然違う。リッチー・ブラックモアのプレイは凄まじい勢いで弾きまくる。ましてギター・サウンドもワイルドだ。ハード・ロックをやりたくてしょうがなかった事に対する思いを爆発させるように。ロジャー・グローバーもリッチーに食らい付くように超人的なプレイをし、重圧で唸るようなサウンドだ。イアン・ペイスも全身パワー全開で確実に迫力あるドラミングをしている。ジョン・ロードも過去のアルバムで聴かれない弾き方をしており、完全にバンド全体の雰囲気に合わせた迫力のバッキングやソロのプレイをしている。イアン・ギランの歌唱は凄く、ハードなサウンドに対して見事に歌いこなしている。ぜったいブローすることなく広い声域でパワフルにシャウトしている。
収録曲について当アルバムの代表曲を軽く説明しよう。
1曲目の『スピード・キング』からすさまじい迫力とスピードでこのアルバムは始まる。バンドもリッチーもイアンもとにかく凄い迫力だ。『チャイルド・イン・タイム』は説明いらないほどの名曲だ。ギター・ソロに入る前のイアンのハイ・トーンによるハーモニーが素晴らしい。曲のアレンジは各種ライブ・アルバムのバージョンよりも当アルバムの方が大変良いと思う。ギター・ソロのメロディや演奏がかなりしっかりしており、ましてカッコイイしライブ・テイクより実に良い。ライブでのギター・ソロのメロディーはかなりちがっているが、この部分はアドリブの箇所だというから仕方がない。
『フライト・オブ・ザ・ラット』でもスピードあふれるかっこいいハードロックとなっており、全体的にスリリングな曲だ。そしてラストを飾る『ハード・ラヴィン・マン』ではデイープ・パープルのメンバー全員が大爆発。やはりスピード感があり大迫力で、メロディーや演奏が大変良い。また、スリリングでダイナミックな展開の構成であり、特にリッチーのバッキングがカッコイイ。特に、2つのソロ部分が凄い。1回目はジョンで狂気化した音と演奏になっている。2回目のソロはリッチーで、ジョンに負けないくらい狂気な音と演奏をしている。いったい、どんな風に弾いているのだろうか。エンディングは激しいバンド演奏がつづき、そんな中リッチーは狂気化ギター・ソロをしている。バンドの演奏が終わってもリッチーは狂気化プレイをしばらく続けて終わる。たぶん、狂気のギタリストと呼ばれ始めたのはこの『ハード・ラヴィン・マン』からではあるまいか。これぞディープ・パープルの真の力と思わせる曲だ。
当アルバムはハード・ロック・バンドとしてのディープ・パープルを本当の姿で聴く事のできるスタジオ・アルバムだし、最高の演奏と曲を聴くことができる。発表した時代にこんなアルバムが出現したのは驚異的だ。この部分で共通点のあるのはレッド・ツェッペリンのファースト・アルバムであろう。あちらはどっちかというとドラマティックでスケール感を重要視した感じがするが...。
ロック史上に輝く当アルバムだが、当コーナーで紹介しているCDは、最新デジタル・リマスター処理したのをSHM-CDへ収録したもので2008年に発売された紙ジャケット仕様の日本盤である。いままでのサウンドより一層迫力がパワーアップしている。
全てのロック・ファンに言う!購入して損なし!聴けば興奮の渦に巻き込まれるであろう!ハード・ロックのカッコ良さの原点はここにある。
参考になったかどうか自信ありませんが、すごく長い説明を読んでいただき、誠にありがとうございます。
乱発
★☆☆☆☆
三回目の紙ジャケで、SHM-CDになっただけ。持ってる人は、無意味ですね!値段が、高すぎる!
荒削りな傑作
★★★★★
ハードロック史に残る大傑作で、DPのターニングポイントとなった「イン・ロック」。
とあるラジオ番組で、ギタリストのCharは、
「Speed Kingは当時、あんなに速い曲をやっても良いのか!?という衝撃だった。」
と語っており、それ程「イン・ロック」はロック史において、革命的で、衝撃的なアルバムだったようです。
荒々しく、リッチーとジョン・ロードのバトルが熱い「Speed King」や、
ハード・ロックと芸術の融合で、悲壮感漂うリッチーの狂気のプレイが何ともいえない傑作「Child in Time」、
典型的なDPサウンドですが、突き刺さるような攻撃的なリフがカッコいい「Hard Lovin' Man」
など、捨て曲なしで、荒削りながら、一気に突っ走る、
レッド・ツェッペリンとは異なる様式美を確立した、これぞロックというアルバムです!!
追記:購入。これは1996年盤からのSHM-CDなので、2005年盤の紙ジャケと大して変わりません。
なので、2005年盤を持っている方は、必要ないと思います。