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ひとり旅は楽し (中公新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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さらりとに読めるエッセイ集 ★★★★☆
 中央公論に2年間にわたって連載されたエッセイをまとめたもの。
 23のエッセイのひとつ「ひとり登山」では、「百名山にはあえて登らずに、隣の山に登る」という。「一定面積の中の動物が一定数」を超えると急に生態系がくずれる」という動物学者の研究成果をあげている。学者の名はあげられていないが、デズモンド・モリスの人間動物園 (新潮選書)を思い出した。
 気軽に読めるエッセイでありながら、ところどころ深い話もある。
長期間の旅向け?? ★★★☆☆
近々旅に出掛けようと思っていたので読んでみました。
山下清や寅さんなどが例に挙げられているのですが全体的に、長期間旅に出る人向けかな?と思いました。
さらに内容も私のような学生の軽い一人旅とはちょっと違うかなと思ってしまいました。
将来定年後なんかの時間がたくさんできたときにまた改めて読んでみたいです。
旅の随想 ★★☆☆☆
 著者はドイツ文学者だが、旅のエッセイなども多く手掛けている。
 本書はもともと『中央公論』に連載されたもの。ホテルとか旅先のベンチとかカフェとか、旅先で書いたものが多いとか。
 内容はかなり雑多で、島の旅、ステッキ、旅先の土産、山下清などなど。思いつくままに書かれており、さらりと読み流すのが正解だろう。
 含蓄があったり、蘊蓄が楽しめたり、旅への新しい視点が開かれるような本ではない。
 著者のファンの人なら不満なく読めるのかも。
ひとり旅は、奥が深い ★★★★★
ひとり旅では、どんな危険も楽しみも、すべて自分次第の責任である。だから、ひとり旅では、五感がよく働く。

ドイツ文学者で、奇想天外なストーリーを展開するフランツ・カフカの訳者としても馴染み深い池内紀氏が、自身のひとり旅の経験を、一冊のエッセイ集にまとめた。研ぎ澄まされた五感で感じるさまざまな情景が、時には過去の追憶も入り混ぜながら、どこか幻想的な雰囲気を漂わせつつ、繰り広げられている。ひとり旅は、奥が深い。
素敵な池内さん ★★★★★
ひとり旅は楽しいことばかりではない。
ふとした好奇心で入った鍾乳洞で方角を見失い、「全身が虚空に取り残された感じ。...心臓が早鐘をつき、足がふるえた。」あと、やっと出口を見つけ、外に出たとき、力が抜けてその場にしゃがんだ。「自分が一匹のけものとなり、立ち上がると、全身が跳ねるような気がした。」
また、熊野で一駅とばかりに歩き出した山道で、行けども行けどもたどりつけず、脱水症状寸前で、やっと走ってきた車にヒッチハイクした。元の出発地点にもどって、さっきの道をタクシーで走る。「その山の背を、つい先刻まで汗まみれで、ベソをかきながら這いずっていた男がいる。」
そうやって自分を笑うことのできる池内さんは本当に素敵な男性だな、と思いました。
あ、まずは、さまざまな詩を引用しながら、軽やかで端正な文章で旅を綴られる本当に素敵な「文章家」だな、と思ったんですけども。