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異国を楽しむ (中公新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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話題豊富な海外旅行エッセイ ★★★★☆
 海外旅行を楽しくする様々なアイデアが短い文章で的確に紹介されているので非常に読みやすい。断定的な書き方に全て同意できるわけではないが、サービス精神あふれるジョークや話題豊富な内容、それに著者の楽しんで書いている様子が伝わってくると読書がスピードアップすることになる。
 美術館やオペラ座、動物園などでの楽しみ方といった旅慣れた著者独特の時間の使い方や語学の話題、「ペラペラ英語はつまらない。少し英語ができれば、それで十分」といった考え方は異色だが参考になる。
中欧の思い出? ★★★★☆
池内さんの作品、最近どうしたんでしょう。なんか身辺雑記のような作品が多くなってしまって、ちょっと遠ざかっていました。でも今回の作品は、この作品の構成になんかひきつけられるものがあって購入してしまいました。何気ない書きぶりながら、池内さんの数十年にわたる旅のエッセンスが凝縮された作品に出来上がっています。たしかにそこにはステレオタイプされた見方が如実に現れていますが、若干退屈したところに以下の文に遭遇しました。”人生がまさしくこれと同じ原理で成り立っている。...いつまでもそこにはいられない。いずれはおサラバをする。日常の中で、つい忘れられていた、ルーチン化した毎日にあって、いつまでも同じようにつづくものと思っている。やがてある日突然連続性がたち切られ、ようやく気がつくこと、旅の終わりがさまざまとそれを実感させてくれる”。これこそ、池内さんが言いたかったことなんですね。となるとなんともいえない気分になりました。最後に、池内さんが取り上げられている題材は、ほとんどが中欧や旧東欧を髣髴させて、アメリカやイギリスはかけらもでてこないようです。これも意味深ですね。