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Musical Romance

価格: ¥726
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special Mkts.
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使い捨ての愛すら永遠さ ★★★★☆
レディ・デイことビリー・ホリデイと、プレズことレスター・ヤングの共演集。プライベートな関係でもあった二人、何か感慨深い。
まあホリデイの遍歴ぶりには閉口したくもなるが、それがいちいちドラマになるんだからしょうがない。いちいちね。
歌声もいちいちロマンチック。でも素直なそれじゃなく、一種極度の恥ずかしがりが振りきれた先に思えてしょうがない。複雑。
めんどくさい表現力。でも時代の矛盾さがそれを求めたんだよ。出るべくして出てきた。一方のヤングはその矛盾の中で完全に窒息した男。
ともすれば見失いそうになる大局と自分自身。そこで励ましていたのがホリデイ。時代は変わると、今に認められるとね。先見の明があった。
精神的な部分では一途なんだな。自身のスタイルもそのもの。革新とは無縁。ただ押し上げただけ。宿ってるのは革命心。
肺がはずむような感じはない。緊張をやわらげる効果もない。ただ物語る。空気のように寄り添ってね。それこそ誰でもを許容する精神発露。
愛の賛歌 ★★★★★
 約5年前に米国で発売された、ビリー・ホリデイのCOLUMBIAの10枚組のボックス(1933年から44年までの演奏を収録、現在廃盤)からの抜粋で、当時恋愛関係にあったとされる、天才テナー奏者レスター・ヤングとの共演ばかりを収録している。

 ビリーもレスターもこの時期が全盛期といってよく、二人の最高の演奏が収録されている、といっても過言ではない。しかもリマスタリングが入念にされていて、音質は従来のものより格段に向上しているので、以前同様の編集の国内盤が出ていたが、この機会に買い替えても損はしません。

 30年代中ごろにカウント・ベイシーのバンドでデビューしたレスター・ヤングも、当時全盛のコールマン・ホーキンズ流の奏法とはあまりにかけ離れていたので、ミュージシャン仲間からも白い眼で見られていたという。ところが、ビリーはそんなレスターの芸をよく理解していて、レスターに対し「今に見ていなさい。みんながあなたのプレイをマネするようになるわよ」と励ましたそうだ。やがてビリーの予言どおりになるのは皆さんご存知のとおり。

 ただしTRACK16は57年のCBSのTV番組「SOUND OF JAZZ」のために作られたサントラ盤からの曲。実際にTVの中で演奏された演奏とはメンバーも少し違う、スタジオ録音。この映像は、DVD化されていて、現在も購入可能で必見。ビリーがワンコーラス歌ったあとすぐにレスターがソロをとる。彼は体が弱っていて、椅子に座ったまま演奏をする。そんなレスターをなんともいえない優しい眼でみつめるビリー。私はこのシーンで眼がウルウル。奇しくも59年に共に世を去るこの二人の、最後の輝きが収められている。
極上の「音楽のロマンス」を楽しもう ★★★★★
恋人関係だったレスター・ヤングとビリー・ホリデイのCDでタイトル
が「ミュージカルロマンス」とくればジャズでも多々見られるお手軽な
コンピレーション(名演集)と思われるかも知れないが、本録音は両者
とも絶頂期にあるだけに決してそのようなお手軽なものではなく、自由自在な
歌唱と粋を極めたテナーサックスが楽しめる。サイドマンも(トラックによって
若干異なるが)、バック・クレイトン、ベニー・グッドマン、テディ・ウィルソン、
フレディー・グリーンとスウィング期を代表する大物が揃っており、シリアスな
ジャズファンを「なるほど」と納得させるだけのものであることは間違いないだろう。
リマスタリングも非常に良く、第二次大戦以前の最高の音楽の一つの記録で
あることは間違いない。
汲めども尽きせぬ滋養 ★★★★★
私生活でも夫婦同士だったビリー・ホリデイとレスター・ヤング。
このアルバムには二人が一緒に録音した曲の内、代表的なものが収められています。
若くてまだはつらつとしたビリーの歌声とそれを優しくサポートするレスター・ヤングのサックス。
彼らの音楽は汲めども尽きせぬ魅力に溢れています。
耳を澄ますと、透明度の高い海にボートを浮かべて、じっと海面を覗き込んでいるような感覚に捉われます。

モノトーンのジャケットも素晴らしいですが、収められている演奏はその何倍も素晴らしい。
嘘だと思うなら是非「When you are smiling」を聴いてみてください。

プレスとレディのコラボレーション~その温みと輝きと ★★★★★
JAZZの大統領とファーストレディによる名演を集めた秀作集。
「君微笑めば」での二人について、「ポートレイトインジャズ」で
かの村上春樹氏は「本当に世界が微笑むのだ」と書いて激賞していた。
このお二人の生涯はある意味で極北の如き厳しさを伴ったが
その背景から生まれる音楽の何と甘美で慈悲深いことか。
村上氏曰く「癒し」ではなく「赦し」を感じさせるビリーホリディの歌唱は
確かに余りにも辛辣で聴いていて辛くなることもあるが、
人生の不常理に打ち拉がれた夜にはざらついた魂をそっと鎮めてくれる
何よりの良薬となる気がする。
レスターのSaxの音色とビリーの歌唱の呼応にささやかな温もりを感じて
救われた気になる方も多いのではないだろうか?
人生に疲れたら聴いてみて頂きたい作品集である。