【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:大宮知信/著 出版社名:講談社 シリーズ名:The New Fifties 発行年月:2009年09月 関連キーワード:オトウサン コレ ガ テイネンゴ ノ オトシアナ ザ ニユ- フイフテイ-ズ NEW FIFTIES おとうさん これ が ていねんご の おとしあな ざ にゆ- ふいふてい-ず NEW FIFTIES、 コウダンシヤ 2253 こうだんしや 2253、 コウダンシヤ 2253 こうだんしや 2253 起業/再雇用/資産運用/海外移住/田舎暮らし/配偶者etc.団塊の世代が直面するトラブルを徹底取材。 第1章 再雇用・転職・独立、どれを選んでもイバラの道第2章 なけなしの老後資金が水の泡に第3章 夢の海外移住の現実第4章 田舎暮らしのスローライフは意外に疲れる第5章 退屈地獄を乗り切る趣味探し第6章 定年夫は邪魔な存在か第7章 脱会社人間!悔いなき人生を
当たり前のことを当たり前に書いて有意義な本
★★★★☆
3月末で、評者のすぐ前の先輩たちが会社を去ってゆき、そろそろ第二の人生を考える必要性を感じこの本を読みました。 起業、投資、熟年離婚など思わぬ落とし穴がウイットに富む表現で書かれておりスムーズに読了しました。「普通のおじさんが幸せに、損せず、だまされずに生きたい」という普通の中年願望を、著者は同じ視線で書いているのでイヤミがありません。取り上げられている落とし穴は、いずれも想定内のものですが、その時にならなければ実感できないもの。 また、そうなった時には冷静な判断ができるか怪しいもの。 その意味で役に立ちそうです。 ただ、そうなったらどうするという回答が記されているわけではありません。百人百用の対応しかないのだろうと思いますが、そこがややもの足らないないところです。あくまでも、こんな落とし穴があるという啓発書として一読の価値があります。
定年後に泣かぬよう、第二の人生が悪夢にならぬよう。
★★★★★
定年後の人生について「危険な落とし穴」という視点が面白い。定年後のバラ色の幻想を読むより、本書の警告で定年後の生活術の極意創出が重要である。第1章の「再雇用・転職・独立いずれも茨の道」は、特に独りビジネスの落とし穴がある。バックのない社会的信用の低さ、役立たない人脈、公私の区別がなくなる、これらを忘れている場合が多い。第2章の「老後資金が水泡に」は、正に高配当の誘惑、悪徳商法、株、投信、友人からの勧誘等々の落とし穴だ。あり得ない与太話に目が眩み、虎の子の退職金を何故につぎ込むか。お金に関する教育も受けていない。第3章の「海外移住の現実」を知らない海外不適応症の定年組が如何に多いか。海外生活能力を無視しゴルフ・テニス・釣り三昧の楽しさだけで移住する。身の安全の治安、緊急事態のトラブル対処、病気、言葉の問題、最も気を付けるべきは、頼りがちになる海外の邦人だ。第4章の「田舎暮らし」も多くの失敗談がある。眺めがいいだけで移住先を決め、道路、水、電気が問題大あり。台風の通り道の高台にガラス張り新築をする移住の定年組もいる。第5章の「退屈地獄を乗り切る趣味探し」でも失敗は多い。第6章の「邪魔な存在の定年夫」はより深刻だ。年金分割制度から熟年離婚はさておいて、居場所難民の多さだ。平日の昼間、スーパーのベンチ、図書館、その他に行き場のない元企業戦士がたむろする。第7章の「脱会社人間」では、現役時代に身も心も会社に捧げた会社人間ほど世間知らずで、淋しいシニアライフが興味深い。社会から取り残された気持ちで、増加するアルコール依存症に行き着く。独り暮らしになると男性は寿命が縮み、女性は長生きするそうだ。団塊世代は既に60歳定年、或いは数年後に65歳で定年になる。甘い考えの会社人間には今後多くの悲劇が起こるだろう。その前に本書は有意義である。
失敗もおもしろがる
★★★★☆
定年後にパラダイスが待っているかと思うと、いえいえ、いろんな落とし穴、悪人たちが待ち構えていますよという事実を、たくさんの実例を交えて紹介しているユニークな本です。かといって全然暗くないのが著者の持ち味。そういう落とし穴を乗り越え、悪人たちを見抜いて、思う存分楽しい老後を生きましょうという前向きな姿勢が一貫しています。
40代以降にはとてもおすすめです。