残念
★☆☆☆☆
前作「自分の仕事をつくる」は、とてもすばらしいレポートだった。
「自分をいかして生きる」は、西村佳哲さん自身が「自分自身」に向けたもの。
「それでも、生きていくために働く」人々がいる。
「それでも、生きていくぐらいならやらない」西村佳哲
そんな読後感。残念。
自分と向き合って生きること
★★★★★
6年前に出版された『自分の仕事をつくる』の続編とは知らずに手にとりました。
先にこちらを読めて、よかったなと感じました。
まず、この本ではとにかく自分との向き合い方を教えてくれます。
仕事に対して、というよりも生きることの意味を考えることができます。
人間はいい仕事をして、喜びがあり、幸せを感じるのです。
「自分がしたい仕事」を選ぶよりも「自分を活かす仕事」を見つけることができると
人は輝いている・・・登場する方々は皆、
巨万の富を稼ぐような仕事はしていないけれども自分が働きが社会を豊かにしていると
誇りをもって働いている。
働く意味の分からないとき、自分の価値を低く感じてるときに出会いたい一冊です。
自分、他人を大事にできる本
★★★★★
この本が書いている内容自体はとても簡単ですが、
味があるというか、一回で自分で租借して
理解するのに時間がかかる本です。
それだけ味わい深い本です。
味わう時間がもう少し必要なため、かいつまんで紹介します。
また、後で詳細を書きたいと思いたいと思える本です。
一言:自分は自分。
自分が大事。自分が一番正しいと思っている。
それでも自分他人になれないという意味で、自分は自分。
*********【ビジネス本コンシェルジュ・石川の視点】***********
■すべては人の手を介した仕事の累積(アウトソース)
食べ物、部屋、ペン、パソコン、TVなど
すべては誰かが作ってくれたものです。仕事をしてできたものです。
すなわち、人にお金払って委託してもらっていることが多いのです。
洗濯せずにクリーニング屋におねがいするようなものです。
※洗濯自体も、いまでは洗濯機をつかうでしょうから、
この時点で洗濯機作ったお金を、洗濯機代としてはらっているし、
電気代も電気を作っている人に払っています。
人は一人では生きていけないし、
一人で生きていっても喜びを共感できないと楽しくないんだなと
つくづく思いました。
■目に見えないところで必ず努力をしているもの
最近別で読んだ長嶋さんの本でもありましたが、
血のにじむような努力をしているものです。
深夜までバットを降る練習をやっていたり、
人に見えないところで努力しているものです。
成功者に聞くと、表向きは見せないのですが、
よくよく聞くと、成功するかわからないのに
独立し、そこから追い込んで、苦しかったけど
追い込んだおかげで成功した人が多くいました。
■事象には、必ずそれを成り立たせる下部構造がある
この本では、トマトを例にこのところの説明がありました。
仕事でいう成果は作物のようだ。
トマトは実の部分だけつくることはできない。
果実は苗の一部であり、その苗も生命の働きの一部分。
一粒のトマトを食べるとき、そのトマトを育てた土壌、
気象、生産者の営みのすべてを口にしている。
一つの事象にはたくさんの人の力が・仕事があつまっているんだなと
つくづく感じました。
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とりとめもない文章になってしまいました。
文章自体が芸術的で、かみ砕くのにもう少し時間がかかりそうです。
普段と違った、芸術的なビジネス本として
この本を読んでみてはいかがでしょうか?
PS:この本は以前出版した西村さんの本の編集者安藤聡さんが
信念を持ってあたため、6年越しに世に出た本と聞きました。
それだけ執念がこもった本です。
本当に哲学的な本で、とてもおもしろいです。
/
貴重な本です
★★★★★
前作を読んで仕事について悩んでいる私は随分触発されました。
この本は仕事というものについて更に突き詰められていて、目の覚めるような言葉の数々に出会いました。
「人の仕事とは、死ぬまで自分をいかして生きることなんじゃないか―。」
「でも働くべきだとか、仕事の中に喜びを見出すべきだとは、まったく思わない。人は「より生きている」という実感に喜びをおぼえる。仕事はその感覚を得やすい媒体のひとつである、というだけのことだ。」とも著者は語ります。
「自分をいかして生きる」ということとは―。本当に考えさせられる一冊です。
この本を再読しながら、自分自身と語り合いたいと思いました。
読みながら共に考える...そして答えは自分のなかにある
★★★★★
前作も読みました。
一貫して、さまざまな人に会い、影響を受けつつも常に自身を問う筆者の姿勢に深く感銘を受けます。
残念ながら(?)「自分をいかして生きる」生き方を教えてくれる本ではありません。
しかし、読者がその方法や方向性を探る手助けは充分してくれます。
こういった本はありそうでなかなかありません。
次回作にも期待します。