目次

序章 「リカバリーシングル」という考え方
第1章 バンカーからのリカバリー
第2章 傾斜地からのリカバリー
第3章 林の中からのリカバリー
第4章 こんなリカバリーもマスターしておこう



著者より
本書を手にして頂いたとき、「リカバリーシングルって一体何だろう?」と
疑問を抱いたゴルファーはきっと多いことと思います。


リカバリーとはリカバリーショット、つまり林の中からの脱出やバンカーショット、
傾斜地からのショットなど、ピンチからの奪回を目的としたショットのことです。


シングルゴルファーといってもハンディ0から9まで幅広く、
ハンディ0と9ではレベルにかなりの差があって、
シングルゴルファーでもドライバーをチョロしたり、アイアンでダフったり、
アプローチでシャンクしたりする場面をよく見かけます。
「ドライバーが苦手」、「アイアンが駄目」、「アプローチが寄らない」、
「パットが入ってくれない」などと口にするシングルゴルファーは多くいます。
しかし、リカバリーが苦手なシングルゴルファーは
ほぼ100パーセントといっていいくらい、いません。


リカバリーはディフェンスであると同時に、オフェンスでもあるのです。
ゴルフの上手いシングルゴルファーと一緒にプレーした経験のある人は、
よく思い出してください。
「ショットはあまり上手くないけど、スコアになっているな。
上がってみればちゃんと70台のスコアで回っているな」。
確かにリカバリーの下手な人はいない。そう気づくことでしょう。


自分がミスすると、相手は精神的に有利に立ちます。
でも、そこから起死回生のナイスリカバリーを見せると、
相手は逆にプレッシャーとなります。
んな駆け引きもゴルフの醍醐味のひとつといえます。


「コイツはリカバリーの上手いヤツだ」と相手に思わせるだけでも、
プレーを有利に進めることができるのです。
強い相手にも勝てるチャンスが、必ずやってきます。
リカバリーシングルこそ、シングルの王道といっても過言ではありません。
リカバリーの知識と技術を深めてレベルアップに役立てて頂ければ幸いです。

中井 学