夏の終わりの余韻
★★★★☆
とある海辺の町の、様々な背景を持った登場人物たちがそれぞれ
関係なさそうでありそうなお話を一冊に綴った単行本です。
読了後は言い様ようの無い、夏の終わりのような余韻があります。
絵はイラストレーター的なスマートな線が特徴的。結構生々しい
話もあるものの、不快感なくあっさりと読み進められます。
絵画などの芸術よりむしろ文学的な印象の作品で、好き嫌い分か
れそうなんですが、それでいて五点や一点は付かなさそう。
あと注意点として、漫画単行本サイズとしてちょっと背高です。
ブックカバーなどは余裕のあるものを選んで下さい。
次はぜひ著者のフルカラーの作品が読みたいですね。