本を読んでみて
★★★★☆
本読みました。
いやー衝撃うけました。
北海道警察の腐敗ぶりに脱帽って感じです。
と同時にこれは警察全体の腐敗であるだけでなく、他の役所もこんな体質なんだろうと考えました。
下もそうですが、上層部の腐敗ぶりは
もっとひどく、醜いって感じました。
一読する価値あると思います。
稲葉事件の全貌
★★★★★
2002年に起こった、いわゆる「稲葉事件」を丹念に追ったノンフィクション。
警察不祥事を扱いながらもイデオロギー性は皆無で、硬質な文章で事実のみが綴られる。数多くの小説家や漫画家がこの本をネタ本にした。
本書の中で詳細な証言をしているのは、稲葉の元愛人、父親、弁護士、稲葉の捜査協力者だった渡辺の元妻など。さらに、渡辺の遺書とも言える長い手紙、様々な警察内部資料を読み解きながら、元々は人一倍真面目な警察官だった稲葉の栄光と転落を描き出す。複数の証言者の目を通した稲葉の像が重ね合されるにつれ、警察の闇を1人で背負うモンスターと化した稲葉という虚像が否応なく読者の前に立ち現われ、背景にある闇に光があてられる。
稲葉本人による手記「恥さらし」との併読もおすすめ。
稲葉事件の全貌
★★★★★
2002年に起こった、いわゆる「稲葉事件」を丹念に追ったノンフィクション。
警察不祥事を扱いながらもイデオロギー性は皆無で、硬質な文章で事実のみが綴られる。数多くの小説家や漫画家がこの本をネタ本にした。
本書の中で詳細な証言をしているのは、稲葉の元愛人、父親、弁護士、稲葉の捜査協力者だった渡辺の元妻など。さらに、渡辺の遺書とも言える長い手紙、様々な警察内部資料を読み解きながら、元々は人一倍真面目な警察官だった稲葉の栄光と転落を描き出す。複数の証言者の目を通した稲葉の像が重ね合されるにつれ、警察の闇を1人で背負うモンスターと化した稲葉という虚像が否応なく読者の前に立ち現われ、背景にある闇に光があてられる。
稲葉本人による手記「恥さらし」との併読もおすすめ。
稲葉事件の全貌
★★★★★
古井戸の闇、その奥底の汚泥まで見てしまった、そんな思いにかられる書である。二○○二年七月、北海道警は、元道警銃器対策室幹部の稲葉圭昭警部を覚醒(かくせ
い)剤使用容疑で逮捕する。きっかけは長年、稲葉に警察用語で言うS(スパイ)として使われてきた男が自ら覚醒剤を所持して逮捕されるという自爆行為からだった。これが現職警部の拳銃密売、覚醒剤売買という道警を巻き込む一大不祥事の発端であった。
だが、巻き込むという表現は実は適切ではない。稲葉のSだった男も、対策室で稲葉の直属の上司だった警視もその後、自殺とされる死を遂げる。道警は拳銃捜査のヤ
ラセも、覚醒剤の売買もすべて稲葉一人に押しつけるべく狂奔するのである。
その道警の隠蔽(いんぺい)の陰を追って著者はSだった男の元の妻、母親、稲葉の愛人、道警の女性警察官、稲葉の父と、取材を重ねる。しかし著者がいまも貝のご
とく口を閉ざす道警幹部の壁に突き当たったことは容易に想像がつく。それでもなお、この道警にいまも瀰漫(びまん)する悪臭は行間から十分に臭(にお)い立っている。