さらにスーツを持ち込めなかった玄野は、新たに「15点以上取らないと死」という条件を突き付けられる。
加藤の死以来、決してどのキャラクターにも感情移入しないよう読んできたが、作者はそれを見越したかのように戦う人々、殺される人々、殺す人々にすら物語を与え深みを与えてきた。今や登場する誰もがその悩みと喜びを知る私の近しい人々だ。その彼らがこれから体験する不条理で悲惨な成り行きを心動かされずに読み切れることが出来るだろうか。
この物語を読む者もまたガンツと言う不条理な状況に囚われた不幸な犠牲者である。
読み終え本を閉じた我々はこの世界に帰ってこられるだろうか。
新しい武器とかなんと乗り物も出てきます。。