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中世ヨーロッパの生活 (文庫クセジュ (590))

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
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現代人は、本当に幸せと言えるのか? ★★★★★
中世ヨーロッパの生活を(1)物質(2)年間行事(3)人の一生といった3つの視点から、非常にコンパクトに纏まっており、理解しやすい構成になっています。

中世=宗教というイメージがあるのですが、そこでは病気、天災などの苦難が余りにも大きく、それが来世の存在を信じて生きるという生活態度に繋がっていたのだなと改めて確認すると共に、そこでは地域社会の助け合いが、身分の差を超えてなされていたという事実に驚きもしました。
だからこそ、この本は最後を「幸せが、生と対峙する態度に拠るのであれば、超俗的な信念をもっていたその時代の人びとは、現代人以上に、幸福感、控えめにみても内的な安らぎと心の安定に接していたと考えることができるのである。」と結んだのでしょう。
物質的に豊かになった現代人は、本当に幸せと言えるのか?と問いかけているようです。
この著書について ★★★★☆
淡々と当時の生活状況が記され、内容が凝縮しており、非常に
勉強になった。対象は専らフランスに限られているけれど、
13~14世紀の中世ヨーロッパのことを知る入門書としては
この一冊である程度網羅されるのではないかと思う。

ただ難点として、訳文が分かりにくかったり意味不明だったり、
衣装などの説明にはやはり図表が欲しいと思う面があったので、
(調べたいものをWeb上で検索すれば大抵見つかるので、無駄に
図表を入れて値上がりするよりも良いと取る見方もあるが)
少し厳しめに星4つと評価した。