船井の経営学のエッセンス
★★★★★
本書は、「数理」と書いてはあるが、内容は非常に平易で加減乗除さえ出来れば誰でも理解できる。
私は、船井系の本も何冊か読んでいるが、これだけ経営の神髄を分かりやすく書いてる本は無く、船井系の本の中で最も素晴らしい本の一つと言えるだろう。
小売業をターゲットに書かれていると思うが、サービス業、医療系、どんな業種でも役に立つと思われる。
私の様に経営に関してはあまり知識が無くトレーニングを受けていない人間には「シェア」や「マーケットサイズ」など売り上げを数字で考える癖をつけるのにもってこいの本である。
今月の売り上げが少ない→来月は従業員に気合を入れて根性で売り上げを上げよう!!なんて完全に間違った不況スパイラルな思考方法に陥ってしまいそうな時に、本書があれば今一度来月からのより効果的な戦略が頭に浮かぶかもしれない。
そういう意味では、今の不況で閉塞感のある環境でストレスを溜めてしまっている経営者、幹部、店長、小規模医療機関の管理者などの方々にとって、本書は悩みを解決する具体的な糸口を提示してくれるであろう。
最後に、私見であるが船井系の本やセミナーなどに関しては色々と異論もあるかも知れない。私自身も色々な系統のセミナーや本を読んでみたりしたが、個人的には日本の地域密着型のビジネスには適していると考えている。MBA的な知識のある人から言わせると稚拙な部分や厳密で無い部分もあると聞くが、プレイングマネージャーである小規模経営者にとっては理解しやすく、現場にすぐに反映しやすい。私はこれからより厳しくなる経営環境が予想されるこの時代も、本書や船井の考え方を使いながら乗り切って行こうと考えている…と最後は自分に言い聞かせるみたいになって申し訳ないが(笑)
小売現場ですぐ使える!船井総研の現場業績アップノウハウの結晶
★★★★★
船井総研の創業者船井幸雄と現小山社長の現場でのコンサルティング内容の
結晶といった感じの本です。
難しい理論ではなく、数多くの現場コンサルティングの中から導き出された
いつでもどこでも使えるノウハウが分かりやすくまとまっています。
不景気だからこそいま学びたい経営の原理原則ばかりです。
小売業に限らず、サービス業の経営者・幹部の方に特におすすめです。
小山政彦の数理マーケティングの入門書
★★★☆☆
船井総研社長の小山政彦氏の最高傑作「船井流数理マーケティングの神髄」では、いわゆる小山流数理マーケティングの体系が見事に書かれている。かの船井幸雄氏も私のマーケティングの考え方の全貌ををかくも見事に客観的に一般化・化してくれたと感動していた。
しかしながら、残念なことにこの本は殆ど売れず、絶版になってしまった。その理由は、内容を正確に書こうとするあまり、LOGやら√やら数式がやたら出てきたことだと思う。そのため、読者層であるビジネスパーソンや中小企業の経営者は数式や記号を見ただけで生理的に拒否反応が出たのであろう。
しかし、かの本は文系の私でも内容はほぼ完璧に理解できる。数式や記号はあくまで、理論を一般化・体系化するために用いられただけである。
かの本は絶版となったが、現在、プレミアム本になっていることがその内容の素晴らしさを示している。 今回、船井総研のコンサルタントの文系出身の岡さんが、小山氏のマーケティング原書とも言えるかの本がこのまま世の中に埋もれていくのを惜しみ、小山氏の原典を数式や記号を使うことなく、大学生向きの内容を中学生向きの内容に書き直したのがこの本である。
内容は易しく書いてあるが小山氏の数理マーケティング理論の本質はきっちり押さえている。願わくは、この本を読んで小山氏の原書を是非読んでみたいと思った方は中古マーケットで入手して読んでほしい。
マーケティングの知識がなくても船井流の数理マーケティングがわかりやすく読める本
★★★★☆
この本の特徴は以下の三つではないでしょうか。@コトラーなどに代表される学究的なマーケティング理論ではなく、いわゆる船井流と言われる船井幸雄氏からの流れを汲む実践的なマーケティングの本であること。A船井流マーケティング理論を数学や確率の考えを用いて一般化・体系化した船井総研・小山社長の著書で難解といわれる「船井流数理マーケティングの真髄」の内容を船井総研の文系出身のコンサルタントである岡さんが誰にでも読めるような読みやすいレベルで書いていること。B1項目を見開き2ページとし、図解を多用するなど読者のわかりやすさを心がけ、マーケティングの知識のない方でも抵抗なく読めるように工夫していること。マーケティングに興味を持つすべての学生さん、ビジネスパーソンに是非、一度読んでいただきたい本です。