結論から言うとリーダーシップとは何か、その本質は何かを簡略にしかし非常に深いところで教えてくれる良書だと思います。
　会社の混迷に迷う主人公と、体を壊したことをきっかけにリーダーシップについての非常に深い示唆を得た友人との会話により主人公が徐々にその本質に目覚め会社が元の熱気を取り戻すというストーりーです。

　主人公と友人の会話の中にいくつもの名言があるのですが、その中でもとくに「リーダーシップとは役割や思考をさすのではなく、行動をさす」という部分がとても気に入りました。

　一方、本書のようなリーダシップの再定義による企業変革や自己啓発系の本はたくさん出ていて、ストリー自体もよく聞くようなお話です。「仕事は楽しいかね」「箱」「静かなるリーダシップ」「20歳のときに知っておきたかったこと」「戦わない経営」などジャンルは違いますが、基本的には言わんとするところは全て一緒で、人間性を高め、周りに奉仕することで周囲のモチベーション・ロイヤリティが向上し、会社の業績が拡大するということです。

　しかし、良書であることは確かだと思いますので、多くの方にお勧めします。