日本人の書くレスポンス広告本
★★★★☆
アメリカでは、レスポンス広告の大家が、この類いの本を書いているが
そこはアメリカの消費者向けであり、
日本人からすると、少し現実的ではない手法もある。
しかし著者は、日本人であり日本で行った手法のノウハウを
詳細に解説している。
「広告」と「レスポンス広告」の違いに始まり、
最終的には広告会社側からみた、社内での立ち回り方まで解説される。
レスポンス広告に、関係してなくても
「広告本」「WEB系本」として読んでも参考になる
ものすごく分かりやすくて実用的
★★★★★
プロモーションに関する書籍は結構読んでいるほうですが、今まで広告に関してはあまり手に取ることが多くありませんでした。
しかし最近、メディアが多様化している一方、サイトバナーを含む広告・販促については以前の手法のままで反応率などについて悩んでいるときにたまたま目に付いて購入しました。
本書は広告の目的をレスポンスなのかブランド認知なのかをまず最初に決めておく必要性を明らかにした上で、目的に応じた広告手法をたくさんの事例を交えて分かりやすく説明してくれていますので、非常に実用的です。
また、広告を作るクリエイティブと販促が目的のプロモーション関係者とはどうしても方向性が違いが出やすく、一方お金を出す側の経営層が良く分かっていないという課題をどうやって解決するかという現場視点での解決策も教えてくれていますので、次回のプロモーションから効果の違いが出せそうです。
広告の事例などが本書のために作成されているので、結構費用もかかっていると思うのですが、その分読む側にとっては具体的になっていて、コストパフォーマンスが非常に高い本だと思います。
特に、広告を出稿する立場の方で、レスポンスに課題をお持ちの方に強くお勧めします。
コミュニケーションとしての広告
★★★★★
効果測定の方法論やデザイン手法に終始せず、誌面の中に必要な要素や、より効果的な表現のヒントを学ぶことができる。
架空の健康食品、自動車保険、補聴器の広告を例として挙げ、ターゲットや手段の違いによって、さまざまなバリエーションが視覚的に分かるのがよかった。
いわゆる「ベタ」な表現が多いのだけれど、広告の中でコミュニケーションを発生させるという考え方には、はっとさせられるものがあった。本書を読んで新聞広告やWebのバナー広告を分析してみると興味深い。
通販やダイレクト販売のみならず、メーカーや小売業にも参考になることが多いのではなかろうか。
広告代理店の宣伝になっていないところに好感が持てるし、筆者の仕事への熱意も伝わってきて貴重な一冊だと思う。
☆マーケター必見!日本で唯一のレスポンス広告の手引き書☆
★★★★★
レスポンス広告は概念的に理解できても、なかなかその手法を具体的に明かしている本はない。
あるとすれば、一部のコンサルタントが限られたクライアントに高額で販売しているものぐらいだと思う。
マス広告の効果が疑問視されつつある今、ナショナルブランドの企業までもがこぞってレスポンス広告を行うようになってきている。広告代理店もレスポンス広告を無視できない。
オンラインを中心に、売り手と消費者の双方向コミュニケーションが販売の大きな鍵となりつつある今、より多くの人たちがこの手法を理解し実践することが、様々な産業に利益をもたらすことになると思う。
より多くのマーケターにお薦めしたい一冊。
■レスポンス広告の基礎が網羅できる■
★★★★☆
・ダイレクトメールなどレスポンス広告に必要な要素を事細かに実例も交えて解説している良書。
【本書のポイント】
・レスポンス広告においては”商品”と”ターゲティング”が全て
(”クリエイティブ”は二の次)
→そして ターゲットのインサイト をどこまで深堀できるかが重要
・効果への寄与度(著者の経験値)
−40%:商品のルック
−40%:メディア
−10%:タイミング
−10%:クリエイティブ
(クリエイティブの価値は最大でも10%程度)
・既存の広告(アート) と レスポンス広告の対比
アート : レスポンス
−制作者に求められること
表現のプロ : 販売のプロ
−求められる能力
アート :説得技術
−期待されること
記憶 :行動
・本当のレスポンス広告作成者を見分ける方法
なぜその施策を提案して来るのかを以下の設問で確認する。
単なるアート系ディレクターはどれ一つとして応えることができない。
(「これが記憶に残りそうだから」位しか返答できない)
−レスポンスを決めるポイントは?
−どんな仮説?何と比較して?
−どういう順番で進化し、今に至っているのか?
(本物はターゲットインサイトのメカニズムを理解しているはず。)
・アクションへのステップ
−マス:ブランド認知
↓
−潜在層:アクセスさせる
↓
−見込み客1:メルマガへ登録
↓
−見込み客2:サンプルを提供
↓
−顧客:商品購入
↓
−ロイヤル:再購入(フォロー・クロスセル・アップセル)
・ティップス
−斜め読みさせやすいFMT