標準に関する総花的話題
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工業標準に関する総花的な話題が満載。
それぞれの話題についての深堀はないが、どういう話題が今熱いかは分かる。
少し疑問なのは、「公的標準化活動の切り札は「マネジメント標準」」。
マネジメント標準は多すぎるし、内容がなさ過ぎて、食傷気味ではないのだろうか?
もう少し、現実の問題に切り込んでもよいのではないかとも感じる。
標準化・技術標準への入門書としてオススメ
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知財業界に身をおいている以上、標準化・技術標準の話は避けて通れません。
私個人として、断片的な知識はありながら、体系的に理解しているとは言いがたいので、この本を通じて勉強しました。
国レベルや企業レベルでの取り組み、また法律的な側面だけではなく、ビジネスとしてどのように標準化を生かしていけば・利用していけば良いのか論じており、知財実務に携わっている人に非常に役立ちます。
ビジネスマン、学生にも薦めたい良書
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ハンディなのに内容の濃い良書だ。DVDなど身近な製品を具体例として豊富に挙げ、国際標準化の基礎や各国の戦略を紹介するとともに、ビジネスにおける標準化戦略の有効性・必要性を説いている。標準化の対象は、目に見える製品の技術ばかりではなく、著者が精力的な取り組みを進めてきたITアクセシビリティなど「社会の仕組み」にも広がっていることがわかる。世界市場を見据える視座にも共感できる。ビジネスマンや学生の方々にも是非とも薦めたい。
企業経営者なら必ず読むべき本といえるでしょう
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国際標準化戦略が知的財産戦略同様に非常に重要であることを分かりやすく説明しており、文章のテンポも良いので一気に読める。しかも、要所に挿入されているコラムには国際標準化会議に参加する「マナー」についてユーモアを交えて書かれており、国際標準化戦士として奮闘している方々の日常や苦労も伝わってくる。是非とも日本を代表するような企業経営者に読んでもらいたい本であり、また、政治家にも読んでもらいたい本だと思う。標準は「競争のないオープンな世界」ではなく、国益を前面に出して戦う戦場であることが伝わってくると思う。