何の予備知識もないとこから
はじめてフィンランド語に触れる方向けの本です。
語学入門書というより新書に近い書き方をされていて、
読んでいて楽しい本になっています。
この本のお蔭でフィンランド語について
大雑把にどういう感じなのか理解が出来た気がします。
フィンランド語の勉強に向けての準備に最適な本です。

ある程度学習が進んだ人でも、この本をさらーっと読むと、よい復習になると思います。
特に、分格の概念は、この本で私はつかむことができました。
まさに、フィンランド語の「しくみ」をわかりやすく書いてある本だと思いました。

まず、この本はとても読みやすい!!!
ところどころ言葉遊び的要素が入っていて、思わず「ぷぷっ」と笑ってしまいます。
文法の本なのに笑えるなんて、今までたくさんの本を読んできたけど、無かった!
フィンランド語を身近に感じられる、いい本です。

フィンランド語はヨーロッパの言語の中でもかなり特異な存在だ。
いつかちょっとかじってみたいと思っていたが、本書はそんな人にとって最適な入門書だ。

全体構成は、他の「しくみ」シリーズと同じで、説明もわかりやすい。
シリーズのほかの本と比べてみると、可もなく不可もなく、といったレベルだろう。

フィンランド語そのものについては、あれほど他のヨーロッパ諸語と接しているはずなのに、借用語ではなくフィンランド語起源の造語が意外に多い、というのが面白かった。
なかなか造語力のある言語、ということなんだろう。