ソフトウェア開発ツール「make」の入門とMakefileのサンプル集です。

makeは、古くからUNIX系環境で使われ、現在も多くのソフトウェア開発環境で利用されているプログラム構築ツールです。
ビルドの設計はMakefileというファイルに記述し、makeコマンドが読みながら実行します。
すなわちMakefileの書き方の習得が、makeを習得することとなります。
WindowsやMac OS XなどでGUIの統合開発環境（IDE）が主流となり、システム構築はほとんど自動化され、なかなかMakefileをはじめから設計する機会など少なくなりましたが、Linuxをプラットフォームとする開発ではまだまだ現役で利用されております。

makeはたいへん多くの機能を持っており、それらをコンプリートすることは望ましいことですが、ほとんどの開発者にとっては全てを完璧に習得する必要性はそれほどないでしょう。

本書は、無理のないライトな内容量で、十分現場で使える技法をまとめました。サンプルを中心に掲載していますので、流用してお役立てください。