【テキストの内容と見やすさ】
まるで企業の研修のような内容。
「問題解決とプレゼンテーション」などの研修プログラムに近い。具体的で、図解やイラストも多く、感覚的に非常にわかりやすい。図の使い方が実に巧妙。本は分厚いが内容をよりわかりやすくするためにページが割かれているため案外さらっと読める。「ビジネスに役立つ」と紹介されているように、実践向けに書かれている。

【どのような方に役に立つか】
業務で実践的な問題解決能力を身につけたいと思っているが、論理思考などのメソッドそのものをただ知りたいわけではなく、役に立つ知識であればメソッドそのものは問わないような方には向いている。

【私の感想】
ロジカルシンキングについても説明されているが、問題解決における要素の１つとして扱っているため、ロジカルシンキングとさほど関係ない内容も見受けられるが、さまざまな知識をクロスオーバーに取り扱っていることにより、業務で実践的に役に立つ内容になっている。ロジカルシンキングのみを深く知りたい方は他の本を読んだ方がよいと思われる。

【本の流れ】

「知識」
ロジカルシンキング概要
ロジカルシンキングの思考法
ロジカルシンキングのツール

「実践」
顧客ニーズの把握　オープンクエスチョン、クローズドクエスチョン
問題・課題解決　論理的に分析し解決に導く
ロジカルプレゼンテーション　提案に活かす
ロジカルネゴシエーション　交渉に活かす