自分は幸せだった
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こういうときわたしはしあわせを感じる、という歌がページをめくってもめくっても出てくる。それも、ささやかなしあわせばかり。
熱いお茶を入れておいしいお饅頭にかぶりつくのがしあわせ、本を読んでいて自分と同じ考えの人に出会うのがしあわせ、いやな人が長居せずに帰るのがしあわせ、朝起きたら昨日はつぼみだった花が咲いていてしあわせ、家族そろって美味しい美味しいとものを食べるのがしあわせ……
このごろ全然ついてないわ〜と腐っていたけれど、わたしも幸せやったわ、と思える一冊。そして、何がほんとうのしあわせなのか考えさせてくれる一冊。