匿名ではあるもののCOOLS結成前からの出来事が
物語になっていて、面白かったので一気に読んじゃいました。
永ちゃんの『成り上がり』以来のドキドキ感があったかな。

強いて言うならば、ぴっぴとさくらのその後は？
大将が脱退した時などが描かれていないのが、残念かな。

全体的に筋がしっかりしていて飽きさせない。

三重県熊野から上京した少年（主人公）が、
老若男女との出会いに恵まれながら精神的に成長してゆく。

伊達ひろし独裁のクールス血判状。
誓約書を一読して捺印に臨む個々のメンバーの複雑な心情が、
その後の長い展開において、陽に陰に影を落としてゆく。

子分のトラブルに巻き込まれるも、硬派に男気を通そうと、
独力で解決に挑む主人公。万事休すと覚悟を決めたとき、
徐々に一枚岩が壊れて、みな心ここにあらずに違いない、
そう思いこんでいたクールスのメンバーたちが・・・

その微妙な描写が、この作品のエッセンスである。

今回の出版は中学時代COOLS・COOLS　ROCKABILLIY　CLUB　そしてPIPPIさんが最高！最高！と思って生きていた自分にとって4年前の喜市さんの本に続き、喜ばしい限りだ。だが、本の内容は完璧とは言えず少し寂しい。バイクチーム時代の事は伝わるが、バンドデビュー〜COOLSコンサート時のミーティングなど、詳細が余りにも短縮しすぎだ。ファンなら一番興味がある部分だと思う。最後も無理して終わらせたような文章で、やたら文の飛びすぎには、がっかりさせられた。女性とのプライベートも必要ないしムラさんや秀さんの件も最後に一寸ふれるだけにしときましょう！ぜひ続編を出しCAROLとの交流や矢沢さんなどとのレコーディング、COOLSのコンサートなどファンが知りたい裏話をぜひ書いてほしい。

最高に面白かったです。最近忘れかけていた優しさや思いやりの心が思い出されてきました。たくさんの人達に読んで貰いたい作品だと思います！クールス最高！！！！

↓↓の投稿のＫＺさんの仰るとおりです！！　今、クールスとして活動されている秀光さんやムラさんに失礼な書き方がとても気になりました。（ジェームスさんについてはともかく･･）　どこまでが事実でどこからがフィクションなのかはわかりませんが、若い頃には誰にでも色々とあるものです。　
だけど、今も30年以上変わらないスタイルで活動を続けておられる3人が真のＭｒ.クールスであって、舘さんや岩城さんよりも、秀光さん、ムラさん、ジェームスさんのほうがカッコいいと感じるのは私だけではないと思います。
本の評価としてはあまり相応しくない内容かもしれませんが････。