イギリス公使館の外交官として、幕末から明治期の日本に三十年近くにわたって滞在し、卓抜した日本語能力で維新期の錚々たる面々と交友したばかりでなく、初期の日本学研究者として日本文化の紹介に努めたアーネスト・サトウ。本書は、生前のサトウと交流のあった外交官であり研究者でもあった渡辺修二郎が、自らの体験も交えつつ、サトウの日本での経験と業績、人柄について紹介した文章の現代語訳。また、サトウの著作『純粋神道の復興』の抄訳を掲載して、サトウの日本文化理解の水準の高さを示す。
　登場する人物名などには詳しい注を付し、画像リンクも多数掲載した。