小学4年生の妹「美波」と、大学生の兄「柾樹」を中心に、家族という存在の大切さと
人を「好きになる」という行為について、禁忌を絡めた、独創的な視点で描かれている。
版画を思わせるようなその絵柄に、一般的な漫画と違う印象を持つ人もいるかもしれないが
簡単に言葉で言い表せないような、深いテーマを持つこの作品には、とても良く合っていると思う。
この作品を読んで、人を好きなるという行為と、愛情というものについて
また、好きな相手を「知ろうとする努力」そして「本当の優しさ」についても考えずにはいられなくなりました。
女性は年齢がいくつであっても、男性には理解し難いものであり、同時に愛おしいものであると感じました
人の内面を鋭く描いた、とても素晴らしい作品で、強くおすすめしたいと思います。