昔は感情的で尖った歌い方をしてたような印象があるヤイコ。
このアルバムは笑顔で歌ってるヤイコの顔が浮かんできます!
聴いてるだけで あたしも微笑んでしまうような…そんな曲がたくさんあります!
人間を感じる1枚です。
このアルバムは発売してからずっと聞いてますが 聴く度にいい唄ばかりだなぁと思います。

最初はあまり、特に気を引くアルバムではなかったのですが、だんだん｢見えない光｣｢Slide show｣｢Hello｣に惹かれていき、今ではヤイコのアルバムで2番目ぐらいに好きです。なんか、アルバムが出てくるにつれ、静かな、でも奥深い曲が多くなっているような気がします。｢daiya―monde｣はすっごいパワフルで、｢Candlize｣もまだパワフルだったけど、｢i/flancy｣になってから、ちょっとほのぼのしてきて、このアルバムで完全にほのぼのしたみたいな感じ。なんかヤイコは本当に好きなままに、音楽作っているような気がします。｢It's A New Day｣も今度聞いてみよっと。

アルバムを出す毎に質が下がっていく。
成功を納めた人間がその後貪欲さと禁欲性を失って
堕落していくという話をよく耳にするが、
まるでその話を体現しているよう。
矢井田は音楽が好きだとことある毎に言っているようだが、
本当に心の底から好きと思えているのか、
ファン向けのポージングでは無いかと疑いすらしてしまう。

どんな気分の時でも共鳴できる「寛容さ」、それがこのアルバムでは強く感じられた。
シングル曲の「一人ジェンガ」と「孤独なカウボーイ」が浮いてしまっているのが残念だけど、
使われている楽器の音が多彩で、何度聴いても飽きを感じさせない。
「チェイン」は温かくて強い音に、全身が包み込まれていく感じ。
「Are you ready?boy」はブリティッシュなロックテイストで、すごくカッコイイ。
そしてボーカルは、以前よりもシンプルに、ますます磨きが掛かって洗練されていると思う。

全体に流れている暖かい空気は今までのアルバムとは一線を画します。

シングル曲があまりパッとしないので、少々とっつきにくいかもしれない。
だけれども、とても長く付き合えるアルバム。
「Yaiko's Selection」に収録されてない良曲が多数収録されてるので、是非手に取ってみて下さい。