栄光なき天才たち5-1下 浮谷東次郎――不屈の天才レーサーが走り抜けた短かすぎる青春②
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1960年、ニューヨーク行きの夢を叶えた浮谷東次郎は、早速持ち前の明るさを発揮し、学校でも一目置かれる存在になっていた。しかし、移民局は東次郎の留学生ビザの発行を一向に許可せず、家計の苦しいホストファミリーから徐々に疎まれるようになる。
両親に頼りたくない東次郎は、学資を稼ぐために仕事を探すが、学歴を理由に断られる日々が続き、「どうせあたるんなら世界一の会社にしてやる!」と大手雑誌出版社のタイム&ライフに飛び込んで……。
後世に残る偉業を成し遂げながらも、不遇の人生を送った“栄光なき”天才たち。彼らの人生は、如何なるものだったのだろうか――森田信吾による異色の偉人伝!