待っていました。こんなにドキドキできることを
★★★★★
重低音と、爆発しそうなエネルギーがたまらない。
いいです。とても。けっこうショックなくらい。ビリビリきました。
思春期のころにどうしようもなくドキドキしたような
そんな感覚を思い出しました。
映画「色即ぜねれいしょん」で渡辺大知に惹かれて、
黒猫チェルシーのCDを買ったくちですが、
渡辺大知だけじゃなく、バンド全体の音が絶妙。
こんなにライブに行きたい衝動にかられたのは久しぶりです。
かと言って、勢いだけでもない。
「のらりのらねこ」は、違う世界に連れていってくれます。
衝動をくれ
★★★★★
神戸出身の4人組、黒猫チェルシー。
彼らのサウンドはかつての80年代パンク、INU、スターリンを軸に、ミッシェル以降のガレージロックを足すという
軟弱な草食系ギターロックが中心のこの国の中で、浮いている。良い意味で。
特に廃人のロックンロールでは、ゴリゴリのリフといかれたボーカルとヘヴィなリズム隊のリアルがある。
決して、巧い訳じゃないのだが、ここには衝動というものがある。
多分、これはロックンロールをする上でとても大切な事だ。
実際、日本のバンドでこれを持っているバンドなんてどれくらい居るのか。
黒猫チェルシーはその衝動を荒々しいガレージサウンドに乗せて疾走する。
こいつは素晴らしい
★★★★☆
イロモノだと思っていましたが、これは良いバンド。必殺のギターリフと、タイトなリズムと、いかれたヴォーカルがある。要するに、50年代から解放された二次的なロックンロールをやる上での必要条件が揃っている。AC/DCのガレージ版とでも言うべき分っかりやすいキラー・チューンがずらり。だけれど全くふてぶてしさの無いところがこのバンドのキモで、普段は物静かな奴がブチキレて暴れまわっているような、そんな危うさとしょっぱさが良い。
あとヴォーカルについて思ったのは、こいつはチバユウスケでもなくエレカシ宮本でもなく、大槻ケンヂの系譜だなということ。単純に聴いた印象としてそう思ったし、ちょっとイタいけど本質を突いているような気がしてくる歌詞もそう。先ほど書いたけれど、何より根が普通っぽいんだよね。宮本もチバも元々アタマがぶっ飛んでいいて、ぶっ飛んだ状態を維持したままステージに立つけれど、オーケンとか黒猫のヴォーカルはオンとオフにギャップがあるっぽくて、そういうところに人間臭さがにじみ出てくる。愛すべき奴だなと思う。