塚本靑史の作品を読むのは久しぶり。3年ぶりくらい。楚漢~前漢に活躍した人物を軸にして時代を描く作風が好きで立て続けに3冊くらい(『呂后』『霍去病』『霍光』かな)読んだんだけど、当時はまだ既刊本が少なく、読むのが途絶えていた。久しぶりに手を取ったら、ピックアップされてたのは後漢の蔡倫。へー。名前は知ってるけど具体的な人物像は知らない。そういう背景で。
中編といいつつ、短編に毛が生えた程度の分量なので、あまり人物的な深堀はしてなくて、時代背景と「紙」を発明する過程に焦点を絞っていて、それはそれでまぁ良い訳で。過度な期待をかけずにいたので、まぁまぁって所かな。気晴らし的。