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MENSA(メンサ) 超難問パズルに挑戦!

価格: ¥735
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青春出版社
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   イギリスに知能指数(IQ)148以上の人だけが集まったメンサ(MENSA)という団体がある。その会員は世界中に10万人以上だと称している。このメンサのグループが作った問題集は、以前から何冊も出版されてパズル愛好家に読まれており、IQテストの参考書などとしても使われている。本書はそうした問題集のひとつで、ロジックに関する問題を中心として114問を集めてある。

   メンサの会員が作った問題であることから、多くのパズル書に比べて問題はやや難解である。問88のように日本の読者にはおなじみの単純な鶴亀算や「ホテル日本」と表題がついた問15のように多くのパズル本に出ている有名なパズルも含まれている。しかし本書が取り上げている問題の多くは、数や図形がいくつか並んでいて、空所に入るものはどれかという形式や、いくつかの図形の中から仲間はずれはどれかという形式の、パターン発見に関するパズル、あるいはメンタルテストのような問題である。

   巻末に答が載っているが、解説は短いものが多い。もっと丁寧に説明してほしいと思う部分があちこちにある。また問題文にもわかりにくいものがある。たとえば問20では「家の番号が1から82までふってあるとき、友人の家の番号を当てるために(1)家番号は40以下か、(2)家番号は4で割りきれるか、(3)家番号は平方数(整数の2乗になっている数)か、という3つのYes/Noの質問をした。家番号はいくつか」となっている。同類のパズルに何度か出あった人なら、この3問の答で番号が1つに定まるものを求めてほしいのだと想像がつくが、初めてこの種の問題を見たときには何を尋ねているか理解できない。

   しかも77から82までの番号をふった図を添えてあるが、これは数の範囲を77以上に限定せよという意味かどうか迷ってしまう。この問題の答は64である。訳文の中でも、たとえば問72の「空所にどんな数字があてはまるか」は数字ではなく数が正しいし、問75の「線を一本引いて」は線でなく直線でないと答がいくらでもできてしまうなど、適切でないものがある。

   しかしそうした小さな欠陥がいくつかあるにせよ、本書は難問が多いパズル本として、多くの読者に楽しんでもらえる内容である。楽しいイラストが多い、親しみやすい本だと思う。(有澤 誠)