インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

モノづくりのこころ

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
Amazon.co.jpで確認
心の籠もった「モノ」は「生き物」である! ★★★★★
・著者の常磐氏は、「東洋思想で組織のあり方」を説かれている。私は「良いモノに触れると人は暖かみを感じるものだ」との基準を持っている。それが鉄で出来た機械であってもそうである。それが東洋的な「自然との調和」を達成したモノに出来上がっているからである。
・花王の日常的な製品でも”ヒット作”は人とモノとの違和感を感じさせない「東洋的」なモノである。逆に、すごく汚れが落ちる洗剤でも使い手に違和感を感じさせる製品はヒットしても短期で終わるものである。後から手荒れ等の副作用があることが分かることがある。
・「心の籠もった・・・」と日本では良いモノが評価されるが、心の籠もったモノづくりが出来る日本を誇りに思います。
モノづくり魂が日本型MOTの極意 ★★★★★
 著者は花王の元会長の常盤文克氏である。氏は、日本の製造業の進む方向として「独自の質の追求」を提言している。日本ではバブル崩壊後、アメリカのIT景気と相まって、日本の製造業が自信を喪失していた。この本は、日本に景気回復の兆しが見え始めた、2004年3月に書かれた本である。製造業に関わる人間には、元気のでる、指南書である。

 2003年版「製造基盤白書」によると、製造業の創出する付加価値額がGDPに占める比率は2001年実績で20.8%、ドイツに次ぐ水準であった。また、製造業の事業展開に付随して付加価値を創出する、流通業、運輸業、電力・ガス供給業の波及効果を加えると、GDPのシェアは32.4%にも達する。さらに、輸出に占める工業製品の比率は実に93.8%に達しており、資源の乏しい日本は今も昔も「技術立国」日本なのである。

 「独自の質の追求」とは、他社に無い、自社独自の技術にもとづく独自の製品やサービスを開発し新しい市場を創出することであり、人々の暮らしを豊かに、より快適にし、新しい生活文化を導くこと、である。そして、「独自の質の追求」を支える要素として、職人や匠に代表される日本のモノづくりの心、三つの知(明の知:明示できる言語的な知、暗の知;個人の非言語的な知、黙の知:集団の非言語的な知)、を提示している。

 これを実践するためには、輸入品ではない日本独自のMOT(技術経営)が大事である。常盤氏によると、企業における技術とは「ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源をより価値の高いモノやサービスに換えていく一連のプロセス」である。そして、MOTとは、技術を製品にし市場に提供(TPMのサイクル)することに他ならず、このTPMサイクルをしっかりマネージすることがMOTの役割である。

読み進めるうちに焦点がズレてくるような感覚 ★★☆☆☆
製造業が直面する厳しい環境。
これを生き抜くためには日本のモノづくりの精神を取り戻す必要があるということを、日本版MOTの提言から、東洋思想の解釈からと、幅広い視点から示されている。
ポイントポイントは解りやすく説明されているのだが、全体を通じて読むと核心がどこなのか解らなくなってしまった。
それぞれの章をもっと深く突っ込むと読み応えがある内容になるような気がする。
わかりやすい哲学? ★★★★☆
理屈先行型の経営学かと思いながら購入したが、読み進むうちに、なんと柔軟な、また、深みのある、わかりやすい経営哲学、あるいは、それにとどまらず、人生哲学の貴重な一冊であると感じた。特に、現代日本人にとって忘れがちな日本人の誇りについて、露伴の“五重塔”、永六輔の“職人”などを引き合いに「モノづくりのこころ」を説いている。著者の該博な知識は四書五経からルイ・ヴィトン、ショパールに及ぶが、知識披瀝の嫌味さは全く感じない。
文章が平易であり、肩の凝らない哲学の名著といえる。
わかりやすい哲学? ★★★★☆
著者が元花王の名経営者とのことであるが、エラぶったところがなく、平易に書かれ、高齢サラリーマンの私にも素直な気持で一挙に読み終えることができた。
華々しいトップ企業のトップ製品の後追いをするのではなく、日本のモノづくりの底力を信じ、ヒトを育て、よいモノを世に出さなければならない。企業の生き方を説いているようであるが、間違いなく、個人の生き方に役立つ話が多い。
露伴の五重塔、刷毛職人、岡倉天心、易経などを引き合いに出し、楽しく勉強できた。特に、印象に残った言葉は、
雪が溶けると水になるは理科系、春になるは文科系
職業には貴賎はないが、生き方には貴賎がある。永六輔さんの「職人」も読みたくなった。