内容はいいけど…
★★★☆☆
内容はいいのに、連載をまとめた本なので、
ネタが古い。
日垣節は健在
★★★★☆
著者のエッセイはどれも面白く読み応えがあり、新しい視点を提供してくれるが、
本書もその期待を裏切らない。ただし本書は書き下ろしではないようなので
サブタイトルの「格差社会を生き抜く処方箋」からずれた内容のものも多い。
最終章のおすすめ新書は、何冊かは読んで見ようかと思った。
本書での著者の主張は「自分にもできないことを他人(政府)に求めるな」ということ
にまとめられると思う。まあ、軽い読み物としてはオススメできます。
うん、おもしろいです、肩凝らないし
★★★☆☆
この著者の本を読むのは初めてでした。
通勤電車で本を読んでいますが、このところ「ルポ・貧困大国アメリカ」等々気持ちが重くなりがちな内容の本を続けたため、ちょっと小休止的な位置付け。
でも、なかなか面白いです。もしかしたら、著者と考え方が似てるのかも。賞味期限の件は同僚や友人と同じことを話していたことがあったので、思わず車内で「ぷっ」と噴出しそうになりました。
要は、問題意識を持ちなさい、ということなのかな。右へ倣えじゃなくて、自分の頭で判断出来る力を養い生き抜く力を蓄えよ、もちろん他人を利用したり傷つけたりせずにね、ということを全体を通して読み取れと著者は言いたいのかな、なんて解釈しながら私は読んでます。
「だからどうしろっていうのが書いてない」的な考えの方には向かないかも。
「家庭の医学」の様に的確な答えがなければ困る類の本以外、「だからこうしなさい」と明言されている様な本はつまらないと思う私にとっては、肩の凝らない面白い本です。
ただ、推薦本について、その本の良し悪しでなく私の中の「だからこうしなさい」の部分にちょっとだけ触れるので(笑)☆三つです。
タイトルと中身が一致していない
★★☆☆☆
タイトルキャッチの「格差社会を生き抜く処方箋」を期待して購入しましたが、内容にはちょっと期待はずれ。全般にわたり作者の所感が述べられているだけで、具体的に役立ちそうなのは最終章のおすすめ新書のところだけでした。結局本書からは、格差社会を生き抜くためには何が必要で何が必要でないかは全く分かりませんでした。雑多な内容がおもしろいといえばおもしろいのですが、新書で読むほどの内容ではないでしょう。しかも日本語が少々下手。もう少しきちんとした日本語で書いてあると読後感も良かったかなあと思います。
格差を乗り越える
★★★★★
購入後すぐに読了。
相変わらず面白い。
内容は「格差」を多く取りあげているが、「格差」以外にも多くの話題が網羅されており、非常に多くの雑学的知識が増える。
また、これまで関心の薄かった幅広いジャンルの出来事に関心を持つようになる。
しかもその書き振りは最高(随所に笑いあり)。
コラムの達人である。
メインテーマの「格差」については、逆説的に格差のない社会がいかに異常かを述べたうえで、格差は社会のせいではない(人のせいにしない)という当然の事が強調されているのが印象的。
これは、格差を社会や制度といった実態の捉えにくいものに責任を転嫁するのはもう止めよう、というメッセージと受け止められる。
フリーの物書きとして格差を乗り越えてサクセスした日垣氏にはこうした責任転嫁が許せないのであろう。
後半部には「激変社会に読みたい10冊の新書」を取りあげている。
何冊かは既に読んだものであるが、それらは再読に堪えるような新書ばかり。
全て読んでおこうと思った。
思考停止で生きないためにお薦め。
かなりお得感があると思う。