地域コミュニティ開発 参加型開発・コミュニティの社会経済 国際協力の教科書
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本書は、発展途上国における地域コミュニティの特徴から説き起こし、従来のコミュニティ開発に見られる重要な注意点や、必ず実現しないといけない「機会均等」の重要性など、豊富な事例で解説しています。 さらに、社会経済的な観点や、心理学的な観点からコミュニティ住民の行動を説き起こし、援助の効果を高めるためのヒントを提供しています。 また、国際協力関係者が陥りがちな「良い計画症候群」に関しても警鐘を鳴らし、多様で変化を続け、また計画では直接コントロールできない現実をどのようにとらえるか、どのように対処・工夫していくかを説明しています。 さらには、限られた期間の援助の中で、何を優先すべきか、どのようにしたら援助の高架を最大化できるかを、失敗談も交えて解説しています。
本書は著者が自らの失敗を含んだ、30年以上にわたるコミュニティ開発の実践を通して伝えたいことをまとめた、最も基本となる本です。本書の元々のコンテンツは、著者が2000年代初めにアフリカ・セネガル共和国で青年海外協力隊員やJICA専門家向けに自主的に開催していた講座の中から生まれたものです。その後、さらに多くの経験からのフィードバックが足され、また、国の内外で数多くのコミュニティ開発に関わる講義を続ける中で受講者からのフィードバックを得て磨かれたものです。 著者は大学院で教鞭を取っていますが、本書の内容は、あえて学術的なものにならないように書かれており、コミュニティ開発の現場を目指す方たちに読みやすい本を目指して編集されています。