うつけ者の値打ち 風の市兵衛 (祥伝社文庫)
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“算盤(そろばん)侍”唐木市兵衛を、北町同心の渋井鬼三次が手下とともに訪ねてきた。岡場所を巡る諍いを仲裁してくれという。見世(みせ)に出向いた市兵衛の交渉はこじれ、用心棒の藪下三十郎と刃を交えるが、互いの剣に魅かれたふたりは親交を深めていく。三十郎は愚直に家族を守る男だった。だが彼には、ある罪を一人で背負い込み、藩を追われた忌まわしい過去があった。三十郎は汚名を雪ぎ、妻子を守るため、秘策を決意した……。人気快調のベストセラー・シリーズ「風の市兵衛」、白熱の第17弾!