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Lizard: 40th Anniversary Series (Wdva)

価格: ¥2,599
カテゴリ: CD
ブランド: Discipline Us
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音楽至上主義の小宇宙 ★★★★★
ロバート・フリップの作曲法の最初の転回点に当たるのがこの1曲目のCirkusであり、これは極めて論理的な構造を持つ作品になっている。この手法をベースに、1972年の夏にMatching Moleのセカンド・アルバムをプロデュースした際にキーボード奏者のDavid McRaeが持ち込んだ全音音階を組み合わせて作曲されたのが、Larks' TonguesからFracture、Redに至る傑作群であり、さらにLeague of GentlemenからDiscipline時代以降までその基本は変わらないのだから、その意味でこれは記念碑的な作品と言える。

キング・クリムズンの変遷の中では特異と見られがちなLizardであるが、それはVCS3の導入、ジョン・アンダーソンやキース・ティペット・グループの参加といった表面的なルックの問題であり、根本的なフリップの姿勢はここでも一貫している。また、Lizard発表時のインタビューで、フリップは「前作は75%だったが今回は95%満足」としていることからも、フリップがこの作品を低く評価しているワケでは決してないことが分かる。

その上で言えば、Lizardは音楽至上主義が産んだ隔絶した小宇宙であり、そこにある種の閉鎖性を見ることは出来ると思う。今回の5.1サラウンドミックスが素晴らしいのは、具象的に言えば2chでは音が重なりすぎて処理しきれなかった複雑なパートが立体的に処理されることで顕在化していることだけれども、それは(いささか閉鎖的な)この小宇宙の中心に聴き手を誘うという抗し難い魅惑であり、サラウンド化がファーストやRedよりも成功している所以でもある。

他の作品では、音響として考えればジェイミー・ミューア参加のLarks' Tongues in Aspicが、聴き手に対する音楽の位相からすればやはり小宇宙的と言えるIslandsがサラウンドには向いていると思われるが、その両方のファクターを兼ね備えたLizardのサラウンドの素晴らしさは必聴と言える。サラウンド再生環境の無い人は、この1作のためだけでも環境を整える価値があるだろう。
満を持して ★★★★★
オリジナルは1970年発表。The Essential King Crimson - Frame By FrameやThe Concise King Crimson,The Condensed 21st Century Guide to King Crimson: 1969-2003などなど,数々あるコンピレーションには1曲も含まれず,フリップ先生は無かったことにしたいと思っているとの噂があった本作が,40周年記念盤の3枚目で取り上げられるとは...感無量です。1曲目の"Circus"はクラッシッククリムゾンからメタルクリムゾンへのブリッジとなる傑作です。
確かにサラウンドは素晴らしい ★★★★☆
今までリザードは地味な印象であまり好きではなかったが今回のサラウンドで全く別物になった。一言で言えば迫力を増したといったところでしょう。
しかしブックレットが付いていなっかたのだが、これでいいのか?それか単に入れ忘れ?ブックレットがないので星4つ。
5.1chディスクの素晴らしさ ★★★★★
9月21日に予約注文し、到着したのは昨日でした。他の再発ディスクも予想以上に素晴らしく、待ちに待った到着でした。正直CDは大した事はありません。もう1枚のDVD5.1chに全ての価値があります。今回の再発でも最も最適な音源に起因するとは思いますが、各スピーカーより各パートが別々に再生されるのは大変迫力があります。
但し、センタースピーカーにはハスケルのVoのみとの場合が多いため、フロントスピーカーと同等品が望まれますし、サブウーハーも多用されていますので、それなりのシステムが要求されます。なお、DVDオーディオの音がベストですが、DVDビデオのDTSでも殆んど変わらない程、鮮明度は高いです。
国内盤のほぼ半額ですので、非常に買得感は高いです。お薦めです。
気に入りました ★★★★★
本作についても日本盤(私はもっていない)のレビューで素晴らしいのがあるのでそれを参考にすればいいと思うが、、、といいつつ結局書くのは前作以上にお勧めだからで、特に以前のリザードのLPかCDでこの曲を知っている人だけに書きたかった。
 
 1、明確な方向性 表題作において、(リザードは4つのパートに分けられ、Big Topの前のPrince Rupert Awakes/ Bolero The Peacock's Tale/ The Battle of Glass Tearsではそれぞれジョンアンダーソンの澄んだボイス/(オーボエを主体とした)管楽器のかけあい/ハスケルの演劇のような沈んだボイス〜メタルクリムゾンに通じるフリーバトルが聴き所と思うが)リミックスでは主役の楽器をとにかく前面に出すという明確な方向性が感じられる。
 2、臨場感 狭いスタジオで録音された臨場感がよくでている。これも表題作で顕著だがバスドラがボワンボワンと壁からの反響まで聞こえるようだ。
 3、愛好家向けのトラックカット 表題作は4トラックに分けられている。気に入った部分をいきなり出すことができる。
 4、EXTRA 私は表題作のボレロがとても好きなのだ。特にオーボエの仕事が素晴らしくextraではTony Levinがベースをいれたミックスも聞かれる。彼もお気に入りと推察するが、エレキベースは要らないと思う。
 5、立体音響 5.1CHの効果は日本盤のレビュ(ベスト1000に入るレビュアの絶妙なバランス感)に同感。
 6、メタルファンに 本作にはライブ音源も映像もない。メタルクリムゾンのファンは得るところが少ないかもしれないがレッドよりもリザードが好きになってしまうかもしれないそういう力を持つ盤である。とにかくわかりやすい。
 
 宮殿ではS.ウイルソンなる見知らぬ人の悪口を書いたが、リザードのリミックスは理想的と思う。宮殿同様に別物になっているがリザードのリミックスは(たぶんFrippの期待を上回る)入魂の作でつまり魂がこもっている。なんとなくリザードが録音が悪いとか平坦なセッションだと思ったクリムゾンファンはリザードの美しさにあらためて魅せられることだろう。ブクレットによればS.ウイルソンは熱烈なリザードファンとのことだが、だからこそできた仕事だ。もちろん私もこのアルバムが好きだった。