simple is the most difficult!!
★★★★★
『親業』という言葉は、どうも受け付けない感じでその手の
本は手にしたことがなかったのだけど、たまたま取ったこの
本が、『親業』をベースとした本だった。
マンガが殆どなので、さらっと読める。
『親業』の根本的な部分を簡単に説明してくれている。
『親業』云々を知っていて今まで手を付けなかった人や、
全く知らない人まで、ちょっと手に取って読んでみるには
そんなに難しくない1冊だと思う。
子どもだけでなく、人間の心理をついた、この『親業』。
(以下抜粋)
「長年かかって作り上げた行動のパターンを無意識に変える
ことは、実はそんなに簡単ではありません。親も意識的な
努力や訓練があって初めて新しい行動が身に付くことが多い
のです。そんな親の変化を促すのに、ちょっとした援助が
あることが役に立つことがあります。親業は、そんなちょっと
した援助ができる存在です。」
「わたしメッセージ(3つの方法の1つ)を送りさえすれば
子どもは親の思い通りに行動するはず、と考えるのはまちがいです。」
結局は、コントロール(支配)することが目的ではないのだ。
いかにお互いコミュニケーションを取って、自立した関係を
作るかなのだ。
そう思いつつ、感情で行動してしまうんだけど・・・
親業の入門書として
★★★☆☆
「親業訓練」に関する本はたくさんありますが、いずれも内容が深く理解するのに字じっくりと読み込まねばならず、もっとシンプルで読みやすいものがないかと探していたところでした。その点この本はマンガで事例紹介をしていて、解説もわかりやすい文章なので家事や育児の合間にぽつぽつと読み進めていけました。
親業訓練的アプローチの有り無しによるコミュニケーションの違いを同じ頁で紹介してくれているので「親業的なアプローチをするとこういう効果があるのかぁ」とイメージがつかみやすかったです。(ただ同じ内容のマンガが二度登場してしまうことには少々疑問を感じますが、丁寧と言えば丁寧なのかな?)
わかりやすさの点ではこれが一番いいのでは?おすすめです。