インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Return to Forever

価格: ¥2,178
カテゴリ: CD
ブランド: Ecm Records
Amazon.co.jpで確認
   70年代に入って、ジャズは大きな転換期を迎えた。マイルス・ディヴィスがエレクトリックジャズの可能性を追求する一方、60年代に大きな潮流となっていたフリージャズが行き詰まりを見せ始めたのだ。
   そうしたなか、チック・コリアは、アコースティックサウンドとエレクトリック楽器を無理なく融合させると同時に、メロディアスで親しみやすい曲想をもったこのアルバムを制作、世に問うた。明るく開放的でありながら高度の演奏力から生まれる心地よい緊張感をもったこの作品は、たちまち多くのファンの心をつかみ、ジャズアルバムとしては異例の大ヒットとなった。そしてこのアルバムを1つの転機として、70年代ジャズは、いわゆるフュージョン現象を迎えることとなる。(後藤雅洋)
このアルバムからクロスオーバーが始まった。 ★★★★★
初めて買ったJazzのレコードでした。
高校生の頃(いまもそうか・・?)ポップス、フォーク、ロック、クラシック、歌謡曲、現代音楽・・・音のするものは何でも聞いてた(笑)Jazzももちろんこの頃ちょっと興味をもって聞いていた。ブルーノートとか良くわからないままカッコつけて聞いてたのかもしれない。そんな中、Jazzともロックとも現代音楽とも区別がつかないような「サークル」って集団の音楽と出会った。その中に、チック・コリアがいた。ただ、当時はあんまりクレジット読んでなかったので、チック・コリアがいたのを知ったのは最近ですが・・・(笑)
この作品は発売の年のスイングジャーナル大賞の金賞を受賞。いまのチック・コリアのスタイルを作ったと言われる一枚です。
そうそう、『クロスオーバー』ってジャンルはこの作品から始まったと言われています。Jazzは難しい。解らないって言ってる方、一度このアルバムを聴いてみてください。
実はこのCD2枚めです。レコードも持っていますが最近聴けないので・・・・1枚めのCDは友達に貸したら帰ってこなかった。( ̄▽ ̄;)
夏にぴったりのおススメの一枚です。また今年の夏もこのアルバムがカーステレオから流れて来る予定です。
自由なカモメ ★★★★★
このカモメの素晴らしさや、歴史的意味は、皆さん書いておるとおりです。疑いの余地もありません。

どの曲をとっても、次作Light as a featherを凌駕する陰影をもっており、冒頭曲リターン・トゥ・フォーエバーなどは神話冒頭の闇の中の揺らぎとそこから生まれる善と悪を見るようであり、まさに70年代のジャズシーンを切り開いた姿を象徴するアルバムだと思います。

彼のスクエアーなピアノタッチはいわゆる「スイングしない」という、それまでのジャズから見れば致命傷に見える性質かなぁと思うんですが、彼は徹底したスパニッシュモードの使用や、過剰なまでのドラマティックな展開を楽曲に持たせること(これは、エレクトリックバンドまで続けられます)で巧みに回避したのでしょう。その代わりに得られたスイングを必要としないあらたなフィールドで明るく自由なジャズが展開されているように感じます。

そして、そのクライマックスが、ラ・フィエスタです。

もう、陰から陽を自由自在に、かつ力強く縦横するプレイが聞けます。悟りのあとの晴れやかさ。まさにチックのココロは、このカモメのように自由に飛翔してるのでしょう。

初心者が今の時代に聴いた場合 ★★★★★
 一般的に、フリー・ジャズの行き詰まりの果てにJazzの進化はベクトルを拡散していったとされるが、その一つの潮流にフュージョン化があった。その道筋をつけたのが本盤だと歴史的には言われているが、今の時代に聴くとその後の聴きやすい「フュージョン」と較べると、キャッチーなんだけどフリーっぽさ・難解さもブレンドされている。「プログレっぽい」というレビューも散見されるが、確かにこのバランスはロックの文脈ではそういう風に言えると思う。

 まだ、「前衛」が何とかジャンルを超えて機能していた時代の音なのだけど、十分聴きやすい。心地よい代わりに退屈な「フュージョン」とはまた違ったスリルが本番では聴けるので、新しいリスナーもやっぱり一度は聴いておいた方が良い一枚だろう。チックの代表曲「ラ・フィエスタ」も収録してるし、入門盤に挙げるファンが多いのも頷ける好盤。良く言われるけど、この時代の雰囲気を想像するなら、チックとアイアート・モレイラ(D)が参加したマイルスの「ビッチェズ・ブリュー」と聴き比べてみると、チック達がポピュラー方面に思い切って踏み出した一歩の意義が感じられるのではないでしょうか。(どちらも良いアルバムなんですが。)
チック・コリアの代表作 ★★★★★
チックの作品は何枚か聴いているが、代表作と言われる本作品は、特に意味は無いが、聴いていなかった。
1曲目「リターン・トゥ・フォーエヴァー」、2曲目「クリスタル・サイレンス」を聴くと、創造出来る範疇でチックらしい曲だと感じたが、
3曲目「ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」、「何だこれは、完璧なポップスではないか!!」しかも、ボーカル(フローラ・プリム)
入りであり、日本のアイドルが歌ってもおかしくない様な曲である。(ポップスだけにアドリブに逃げる事無く、しっかりとした
演奏の基づいているが・・・)
しかし、このアルバムの音楽的感動は4曲目「サムタイム・アゴー〜ラ・フィエスタ 」が全てと言っても過言ではなく、
この1曲でチックの代表作及び名盤と呼ばれる所以ではないでしょうか。

「サムタイム・アゴー〜ラ・フィエスタ 」を簡単に説明させて頂くと、チックの芸術的なエレピのソロで始まり、次にチックのソロと
重なる様な感じで、2分15秒あたりからスタンリー・クラークの当時、若き天才と言われ、その才能を発揮させた
ベースソロ(別の箇所では、弓弾きもしている。)が、5分10秒位まで続く。
次にジョー・ファレルのフルートのソロ(私の聴いたファレルのプレーの中では、5本指に入るほどの名演。)が始まる。
度肝を抜く、アンサンブル及び各プレーヤーのソロを堪能していると、7分過ぎから急にスパニシュ系のテンポに変わり、
8分過ぎからフローラのボーカル(この曲にボーカルが入るとは、創造出来なかった。)が加わる。
10分過ぎにチックとファレルの同時ソロ、やがてチックの完全なソロとなり、ラストに向け流れていく。
気になるのはファレルのソプラノサックス、又、忘れてならないのは15分32秒からのフローラが奏でるカスタネットは
この曲に於ける効果は抜群である。
アルバム全体を通して言える事はパーカッションのアイアート・モレイラが敢えてドラムを担当し、そのパーカッショナブルの演奏で
全体を引き締めていると思われる。

本作品(リターン・トゥ・フォーエヴァー)は1972年、録音である。
時代背景を考慮するとジャズ(ハードバップ、モード、フリージャズ)からフュージョンへのターニング・ポイントになり、
いわゆる正統派ジャズにとっては暗い時代と呼ばれ、フュージョンの幕開けになった時代ではないでしょうか。
ジャズはどうしても難解とされ、敬遠され一般に浸透しない傾向であるが、フュージョンは耳触りが良く聴き易い為、徐々に
聴衆者が増えて1980年代にはちょっとしたブームになった事を記憶しております。
故にジャンルをフュージョンと証するプレーヤーも増え、そのプレースタイル、曲調も単にポップスをインストしたものに近い作品、
ジャズに近い作品、ロックに近い作品、色々な音楽を融合させた作品等々、多種多様(演奏者の技術力もピンキリ)
であった。
本作品についてはジャズの難解な部分を押さえて、聴きやすく仕上げているが、実に奥が深く芸術性にとんだ作品と
感じさせる名盤ではないでしょうか。
又、私的な意見になるが、この作品の成功によりマイルス・デイヴィスと言う巨人から、開放された様な気がします。
期待はずれ(みんな褒めすぎ) ★☆☆☆☆
私は、クラシック音楽愛好者です。

クラシック音楽ファンから見て、現在のジャズは低迷していると思う。チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエヴァー」は、その低迷の遠因・理由を、かいま見させるように思う。

クラシック音楽界においては、1976年、ピエール・ブーレーズが、バイロイトに登場し、5年間、「ニーベルングの指輪」を指揮し、バイロイトを改革した。彼は「クラシック音楽の敵はマンネリズムである」と主張し、過去を否定することを実践した。

低迷しつつあったクラシック音楽は、その後、面白くなった。そして、現在では、クラシック音楽は親しまれるようになる。日頃、音楽を聴かない人々にも、クラシック音楽は親しむことが容易になった(それは、1970年代当時には考えられないことだった)。

メディアの発達もクラシック音楽を変えた。

CD(コンパクト・ディスク)の出現により、マーラーブームが起きた。CD により、クラシック音楽の大作が安く手に入るようになった。すなわち、メディアの発達は、むしろ古い音楽を元気にさせた(デジタル録音はクラシック音楽の再現性を高め、DVD はオペラを身近なものにした。SACD はリスナーの耳を肥えさせ、演奏者に高いレヴェルの演奏を要求する)。

ジャズはメディアの発達に取り残された。

ジャズは、この30年間、何をやって来たのか。

私は、ジョン・コルトレーンのファンだ。私は、コルトレーンが、ジャズを「否定」したことには、意味や価値を見いだせる。しかし、「リターン・トゥ・フォーエヴァー」には意味や価値を見いだせない。「リターン・トゥ・フォーエヴァー」は、1972年において、マンネリズムを打破していないし、過去を否定してはいないように思う。「リターン・トゥ・フォーエヴァー」は、70年代のプログレッシヴ・ロック・バンドが作る音楽とどこが違うのか。また、「リターン・トゥ・フォーエヴァー」に、革新性において、パンクロックやニューウェイヴにはないものを見いだせるのか。

これは、Santana, King Crimson, Emerson Lake & Palmer とどこが違うのか。

01 Return to Forever リズムが、"Tarkus" of Emerson Lake & Palmer に似てる。FLORA PURIM のシャウトは、YOKO ONO がやったこと。
03 What Game Shall We Play Today ポップ・ミュージック以外のなにものでもない。
04 Sometime Ago - La Fiesta STAN CLARK のウッド・ベース・ソロは迫力なし。

歌詞は無意味。