アヴィシャイ・コーエンの渾身のベースが唸る最新作
今年5月に本作のトリオで来日公演も決定しているイスラエル出身の天才ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンの最新作。昨年1月のコットンクラブ公演で、初めてアヴィシャイの生のベースを体感したが、想像を超えるド迫力に感動したのは勿論、度肝も抜かれた。 作品毎に素晴らしい楽曲と見事なベースワークを聴かせてくれ、毎回期待を裏切らない。本作でも随所で聴かせるゾクッとするようなベースとピアノのユニゾン。タイトル曲ではフレットレス・ベースのプレイも聴け、チャップリンの「スマイル」も素晴らしい。必殺のウォーキング・ベースも聴き所の日本盤ボーナス・トラックを含む全12曲。アルバム全体で繰り広げられる三位一体のプレイも最高。ジャケットも渋い。(The Walker’s 加瀬正之)