この著者に問いたい
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私はこの著者に問いたい。「あなたは、科学者として、自然という対象に向かうとき、大事だと思うことは何ですか。」と。
私は次の二点をわきまえることだと持っています。一つ目は、自然は汲み尽くすことができないということ、もう一つ目は、時代の制約から免れることはできないということ、です。
そもそも、時代の制約をうけるから、地球をコンピュータが完璧にシュミレートできることは永遠にありえない。たとえ、量子コンピュータが開発されても、1億年後でも。(これは哲学では決着済みの問題なのです)
不完全なシュミレートでも現時点でのベストに近いものは必ずあります。
地球が対象なので、実験室のようにやり直しはきかないのは自明の理ではありませんか。
だから不完全でも現時点での最善に近いシュミレーションをもとにに英知を結集して事に当たろうとしているのです。
別の面から言うと、どんな地球を子孫に引き渡すかどれだけ真剣に考えているかと言うことにも帰着するのです。