眼鏡好きなので☆五つです。
憧れの人を追いかけ高校に入学した明るくアホで思い込んだら一直線の猪突猛進女子・みさおを待っていたのは、白衣を着たいから実験するという本末転倒な活動目的を掲げる通称「白衣メガネ部」のマッドサイエンティストな先輩・究太郎。このマニアックな設定だけでなんともおなかいっぱいなんですが、究太郎の一癖どころか二癖あるキャラとみさおの真っ直ぐさのギャップがたまりません。
人間関係は錯綜してます。
究太郎が大好きなみさおは入部条件の「恋愛実験のモルモットになる」を嬉嬉として受け入れるのですが、なんと相手は究太郎の弟で同級生の欧太郎。騙された！しかしみさおに片思いする欧次郎は大変微笑ましいです。先輩を振り向かせたい一心で頑張るみさおも可愛い。
最大の見所はこの漫画のキーパーソンともなるタイプ別眼鏡男子三人。
特に究太郎の幼馴染でクールで堅物な科学部部長・吉野家先輩がたまりません！！眼鏡を押し上げる時に白衣から覗く手首の尖りがほのえろい！
普段がクールなイケメンなだけにたまに見せる赤面は反則です。ホリさんとの間に何があったのかすごく気になる……
巻末収録の描きおろしでは中学時代の三人（しかも温泉！）が拝めてにやにやがとまりません。

自然発生した恋愛ではなく、人為的に作られた三角関係をメインに扱ってるのも斬新。
変と恋は紙一重、
仕組まれた恋は、はたして本物の恋になりえるか？

読後、「そういえば変と恋とは似てるなあ」としみじみ考えてしまいます。

連載がガンガンということで、キャラクターは一見明るく描写されている。が。
実験の内容は結構えぐい。
やっぱりこの手のどん底突き落とし系の心理描写を描かせるとスゴイ。