郊外の庭付き一戸建てをローンで購入し、「終の住処」として住み続ける――そんな“昭和の価値観”も今は昔。シニアライフを満喫するために郊外にある戸建てを売却して（あるいは資金に余裕があればそのままでも）利便性の高い都心部、駅近のマンションを購入するなどのケースが増えています。


住み替えの具体的メリットとしては、掃除・リフォームなど維持管理が楽、車不要で光熱費も安く低コスト、医療機関が充実、文化・商業施設が充実、財政が比較的豊かで公共サービスがよい、共用設備が充実しセキュリティも安心、資産価値が維持されやすい、便利な場所なので子や孫、友人も来やすい等々。いずれも郊外にある、ムダに広く古いマイホームに住み続けている人にある不満の裏返しです。

本書でまだ認識されていない「老後の都心の小さな家、マンションへの住み替え」のメリットを提示し、これからの時代の暮らし方を探してみたいと思います。
前半では実際に住み替えをされて、快適に過ごしている方への徹底取材を行い、私たちが理想とする生活スタイルを提示。後半は住み替えをスムーズに進めるには、どうすればいいのか？　物件選びは？　資金計画は？といったソリューションを提示。
いずれも建築士やＦＰを執筆陣に迎えており、具体的なアドバイスとなっています。