AORとR&Bの見事な融合
★★★★☆
米オハイオ州トレド出身のR&B/ソウルシンガー,ANITA BAKERの3作目。
スムージーでジャジーな香り漂うロマンティックなR&Bをしっとり聴かせてくれる。
AORと呼んで差し支えないほど成熟した雰囲気が実に味わい深い。
アニタにとって今のところ唯一の全米1位獲得アルバムであり,タイトル曲もシングルチャート最高3位まで上り詰めた。
『Elektra』,1988年発表。
クワイエット・ストームの筆頭
★★★★☆
デビュー作"ラプチュアー"からのマルチヒットで'80s後期のR&Bシーンに"クワイエット・ストーム"の筆頭として躍り出たアニタ・ベイカー。
2作目となる本作('88年作)では、前作同様にマイケル・J・パウエルのプロデュースによるものの、イエロージャケットの面子はドロップアウトしています。とは言え、それに勝るとも劣らぬ一流セッション・ミュージシャン(ポール・ジャクソンJr(g)、ネイサン・イースト(b)、オマー・ハキム(ds)等)を召集し、時に華やかに時にジャジーに、その美しくも柔らかな声を存分に聴かせてくれます。当時1stシングルとしてカットされた[3]の何とも素晴らしい事。
その後の活躍についてはあまり積極的に追いかけていなかったのですが、私にとって今でも'80sクワイエット・ストームという言葉で真っ先に思い浮かぶのがA.ベイカーと本作です。
音楽屋としてのトータルな才能が素晴らしい
★★★★★
1980年代に突如彗星の如く現れ,『ラプチュアー』,『ギヴィング・ユー・ザ・ベスト』,『コンポジションズ』の三枚で一時代を築いた人物。それがアニタ・ベイカー女史である。
艶めかしく《しな》を作るクセの強い歌い回しで,ヴォーカリストとしてはややB級グルメ的な傾向が強かった彼女は,クセのないホイットニー嬢のように,アイドル然とした売れ方はしなかった。しかし,自らペンを執って凝ったオリジナルを書き,ジャズ屋を贅沢に配して丁寧に作品を創り込むトータルな才能は,歌の上手なアイドル(偶像)に過ぎなかったホイットニーを遙かに上回るものであった。一聴それと分かる名匠パウエルの見事なサウンド・プロダクションと,本人の周到な作曲センスが幸福に噛み合ったアダルトな音は,のちに《クワイエット・ストーム》なるサブカテゴリを確立するほど,透徹した独自の世界を誇るものだった。
本盤は「ラプチュアー」の成功を受けて発表されたメジャー第三作。数百万枚を売り,アルバムとしても捨て曲無く大変良くできている。ここでも,他人の提供曲でヒットもしたはずの《Just because》を,他の楽曲と比べてみて欲しい。サビの旋律が隠しようもなく上滑りしていることに,どなたもお気づきになるはずである。
Raptureと並ぶ代表作
★★★★★
前作Raptureに続き、大ヒットを記録したメジャー2作目。
前作の評価が高すぎるためか存在感がいまいちな気がするが、内容は抜群。シングルとして大ヒットを記録したタイトル曲を始め(余談だがこの曲を聞くと、いつも山下達郎の「甘く危険な香り」を思い出す)、Priceless、Just Becauseなど、ジャケットの華やかなイメージを裏切らない良質なナンバーが届けられる。彼女のアルバムに欠かせない王道ソウルバラードのLead Me into Loveを含め、聞きどころ満載。
Raptureを聞きAnitaのアルバムに興味を持った方はぜひこの作品を。
ちょっとおしゃれしてお出かけする際に是非♪・・・
★★★★★
当時は、ホイットニーも大好きでしたが、わたしは、一方でこのアニタ・ベーカーの歌声に魅せられていました。
休日に、これからおしゃれをして・・・ちょっと贅沢に食事やショッピングに出かけよう!する際に、クルマでこのアルバム♪「Givin' You the Best That I Got」 を聴くと、1曲目から気持ちよくって・・・ちょっとリッチな気分になれます。いかがでしょう?
是非、今だから・・・優雅に聴いていただきたいアルバムです。